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チチスベオ
イタリアにおける私的モラルと国家のアイデンティティ
四六判
462ページ
上製
価格
4,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年2月6日
- 書店発売日
- 2019年2月6日
- 登録日
- 2018年12月7日
- 最終更新日
- 2019年2月6日
書評掲載情報
2019-08-20 |
史学雑誌
2019年8月20日発行/第128編 第8号 評者: 北田葉子 |
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紹介
「チチスベオ」は、18世紀のイタリアで、夫の同意のもと既婚貴婦人に付き従い、助ける任務を負った「付き添いの騎士」のこと。正式な夫妻の生活に割り込む特異な存在だが、その役割は組織化された三角関係の中で公然と承認されたものだった。しかし、複数の国に分かれていたイタリアが「統一国家」へと劇的に変貌する過程で彼らはその姿を消した。本書は、当事者や関係者の証言、日記、回想記、旅行記、文学や絵画作品など精査し、その歴史を探訪する。口絵付き。
目次
Ⅰ 序論──チチスベオとは何者だったのか?
Ⅱ 啓蒙主義の世界で
2.1 チチスベオたちの社交サロン
2.2 チチスベオ、およびこれに類する者たち
2.3 監視か自由か?
2.4 無害な敵
Ⅲ 十八世紀の社会で
3.1 独身男性とチチスベイズモ
3.2 同盟の論理
3.3 三角関係
Ⅳ チチスベオの地政学
4.1 都市貴族のなかのチチスベオ
4.2 その他のチチスベオ
4.3 コンパーレとチチスベオ
Ⅴ 性愛
5.1 チチスベオと愛人
5.2 啓蒙主義的結婚
5.3 高貴な生まれ
Ⅵ 追放されたチチスベオ
6.1 「滑稽な称号」
6.2 拒まれた三角関係──テレーザとフェデリーコ
6.3 国家のための家族
訳者あとがき
注
人名・地名索引
上記内容は本書刊行時のものです。