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社会的なものを組み直す ブリュノ・ラトゥール(著) - 法政大学出版局
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社会的なものを組み直す (シャカイテキナモノヲクミナオス) アクターネットワーク理論入門 (アクターネットワークリロンニュモン)

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四六判
588ページ
上製
価格 5,400円+税
ISBN
978-4-588-01090-3   COPY
ISBN 13
9784588010903   COPY
ISBN 10h
4-588-01090-5   COPY
ISBN 10
4588010905   COPY
出版者記号
588   COPY
Cコード
C1336  
1:教養 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年1月11日
書店発売日
登録日
2018年11月9日
最終更新日
2020年6月22日
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書評掲載情報

2019-12-13 週刊読書人  2019年12月13日号
評者: 藤田直哉
2019-08-10 図書新聞  2019年8月10日号
評者: 山本泰三
2019-08-07 建築討論    2019年8月7日
評者: 藤田直哉
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重版情報

7刷 出来予定日: 2023-02-15
6刷 出来予定日: 2021-04-28
4刷 出来予定日: 2019-08-01
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紹介

主体/客体あるいは人間/自然といった近代的世界認識を超え、脱中心的なネットワークとして社会を記述するアクターネットワーク理論。アーリ、ラッシュら多くの社会学者に影響を及ぼし、技術社会論、情報論、経営学、地理学、人類学、哲学、アートにもインパクトを与えた方法論を、提唱者であるラトゥール自身が解説する。現代の知見をふまえてアップデートされたラトゥール社会学の核心。

目次

謝 辞
 序章──連関をたどる務めに立ち帰るには

第Ⅰ部 社会的世界をめぐる論争を展開させるには
 はじめに──論争を糧にすることを学ぶ
 第一の不確定性の発生源──グループではなく、グループ形成だけがある
 グループ形成が残す痕跡のリスト
 ノー・ワーク、ノー・グループ──働きかけがなければ、グループはない
 媒介子 対 中間項
第二の不確定性の発生源──行為はアクターを超えてなされる
 〈アクターが行為する〉ように他の多くのものがしている
 実地に根ざした形而上学を探究する
 エージェンシーをめぐる論争を地図に示すためのリスト
 誰かに何かをさせる方法
第三の不確定性の発生源──モノにもエージェンシーがある
 働いているアクターの種類を増やさなくてはならない
 モノを行為の進行に与するものにする
 モノはところどころでしか痕跡を残さない
 モノの活動が簡単に可視化される状況のリスト
 権力関係を忘却してきたのは誰なのか
第四の不確定性の発生源──〈厳然たる事実〉対〈議論を呼ぶ事実〉
 構築主義 対 社会構築主義
 科学社会学の幸いなる難破
 社会的説明は必要ない
 翻訳 対 移送
 経験には目に映る以上のものがある
 〈議論を呼ぶ事実〉を展開するのに資するリスト
第五の不確定性の発生源──失敗と隣り合わせの報告を書きとめる
 テクストを書くのであって、窓ガラスを通して見るのではない
 ついにネットワークが何であるのかを定義する
 基本に帰る──ノートのリスト
 批判ではなく、展開
アリ/ANTであることの難しさについて──対話形式の幕間劇
 導入──消極的な理論と積極的な理論
 ネットワークと、記述の重要性について
 解釈的なパースペクティブと客観主義的なパースペクティブについて
 相対主義、ANT、コンテクストについて
 文字による記述、作り話、論文について
 痕跡を残さないアクターと、研究から学ぶ必要のないアクターについて
 反省性と説明について
 構造主義とANTの果てしない隔たり
 科学、権威、意義について

第Ⅱ部 連関をたどり直せるようにする
はじめに──社会的なものをたどることは、なぜ難しいのか?
社会的なものをフラットな状態に保つ方法
第一の手立て──グローバルなものをローカル化する
 パノプティコンからオリゴプティコンへ
 パノラマ
第二の手立て──ローカルなものを分散させ直す
 分節化、ローカル化の装置
 対面的な相互作用という場の怪しさ
 プラグイン
 アクターから、分かちがたい結合へ
第三の手立て──複数の場を結びつける
 規格から収集型の言表へ
 ついに媒介子
 プラズマ──ミッシング・マス

結章 社会から集合体へ──社会的なものを組み直すことは可能か
 どのような政治認識論なのか?
 数あるなかの一学問分野
 政治の異なる定義


訳 註
訳者あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

著者プロフィール

ブリュノ・ラトゥール  (ラトゥール ブリュノ)  (

(Bruno Latour)
1947年、フランス東部ブルゴーニュ地方のボーヌ生まれ。1975年にトゥール大学より哲学で博士号を取得。1982年から2006年までパリ国立高等鉱業学校教授、その後、2017年までパリ政治学院で教授を務めた。現在は、同学院名誉教授。主な日本語訳に、『科学が作られているとき──人類学的考察』(川崎勝・高田紀代志訳、産業図書、1999年)、『科学論の実在──パンドラの希望』(川崎勝・平川秀幸訳、産業図書、2007年)、『虚構の「近代」──科学人類学は警告する』(川村久美子訳、新評論、2008年)、『法が作られているとき──近代行政裁判の人類学的考察』(堀口真司訳、水声社、2017年)、『近代の〈物神事実〉崇拝について──ならびに「聖像衝突」』(荒金直人訳、以文社、2017年)、近著に、Face à Gaïa: Huit conférences sur le nouveau régime climatique (La Découverte – Les Empêcheurs, 2015)、Où atterrir?: Comment s’orienter en politique (La Découverte, 2017)などがある。

伊藤 嘉高  (イトウ ヒロタカ)  (

1980年生まれ。2007年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。山形大学大学院医学系研究科助教、講師を経て、2018年から新潟医療福祉大学医療経営管理学部講師。主な論文に‘Working condition of nurses in Japan: awareness of work-life balance among nursing personnel at a university hospital’, Journal of Clinical Nursing,20: 12–20, 2010、‘Employment status among non-retired cancer survivors in Japan’, European Journal of Cancer Care, 24 (5): 718–23, 2015、翻訳にJ. アーリ『社会を越える社会学』(吉原直樹監訳、法政大学出版局、2006年)、J. アーリ『グローバルな複雑性』(吉原直樹監訳、法政大学出版局、2014年)、J. アーリ『モビリティーズ』(吉原直樹と共訳、作品社、2015年)。

上記内容は本書刊行時のものです。