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動物論
デカルトとビュフォン氏の見解に関する批判的考察を踏まえた、動物の基本的諸能力を解明する試み
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年11月
- 書店発売日
- 2011年11月1日
- 登録日
- 2011年10月5日
- 最終更新日
- 2011年11月1日
書評掲載情報
2012-02-04 |
図書新聞
評者: 金森修 |
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紹介
ジョン・ロックの影響のもとに、独自の経験論哲学を展開したコンディヤックの動物論。自然を機械的・力学的に見なし、動物は諸器官の働きによって機械的に動いていると考えたデカルトや、人間は自然の中心に位置する存在であるとし、他の動物は人間の周囲に同心円状に配置されると考えたビュフォンらに反論して動物の感覚認識を支持し、今日の自然観・動物観の基礎を築いた先駆的業績。
目次
序 文
第 I 部 デカルトの学説とビュフォン氏の仮説
第1章 獣はただの自動人形ではないということ。人はなぜこのような根拠のない説を空想しがちであるのか。
第2章 もし獣が感じるとすれば、我々人間のように感じるということ
第3章 獣は単なる物質的な存在だという仮説において、ビュフォン氏は、自分が獣に認めた感覚を説明できないということ
第4章 人間以外の動物が純粋に機械的であり、かつ同時に感じうるというこの想定においても、彼らがもし認識能力をもっていないとすれば、自分の自己保存のために気づかうことはできなくなるであろうということ
第5章 獣は比較し、判断するということ。獣は観念をもち、記憶をもつということ
第6章 諸感官についてビュフォン氏が行った考察の検討
第 I 部の結論
第II部 動物の諸能力の体系
第1章 全ての動物に共通する習慣の形成について
第2章 動物における認識の体系
第3章 同一種に属する諸個体は、その種において互いに摸倣しようとする傾向が低ければ低いほど、より斉一的な仕方で行動するということ。それゆえ、人類が個体間でこれほど異なっているのは、もっぱら、人類が全ての動物の中で最も真似をしあう傾向を強くもっているという理由からであるということ
第4章 動物の言語
第5章 本能と理性について
第6章 いかにして人間は神についての認識を獲得したか
第7章 いかにして人間は道徳の諸原理についての認識を獲得したか
第8章 人間の情念は獣の情念とどこが違うか
第9章 全ての動物における習慣の体系。それは、いかにして倒錯したものになりうるか。こうした悪習を正しうる資質を人間はもっているということ
第10章 知性と意志について──人間の場合であれ獣の場合であれ
第II部の結論
(付論)『あるアメリカ人への手紙』の著書にあてたコンディヤック神父の手紙
訳 注
コンディヤックの生涯と著作(古茂田 宏)
版元から一言
ジョン・ロックの影響のもとに、独自の経験論哲学を展開したコンディヤックの動物論。自然を機械的・力学的に見なし、動物は諸器官の働きによって機械的に動いていると考えたデカルトや、人間は自然の中心に位置する存在であるとし、他の動物は人間の周囲に同心円状に配置されると考えたビュフォンらに反論して動物の感覚認識を支持し、今日の自然観・動物観の基礎を築いた先駆的業績。
上記内容は本書刊行時のものです。