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平川祐弘決定版著作集 8

進歩がまだ希望であった頃 フランクリンと福沢諭吉

全集 ラノベ

平川祐弘(著/文)
発行:勉誠出版

A5判   240頁 
定価 3,600円+税

ISBN 978-4-585-29408-5   C0095

書店発売日 2017年3月31日
登録日 2017年1月26日

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紹介

比較研究の第一人者平川祐弘は、片やフランクリン、片や福沢を同じ土俵にあげて、丁々発止(ちようちようはつし)の勝負をとらせた。けだし好取組だ。東西の自伝の両横綱は互角に組んでひけをとらない。行司が平川なればこそ両偉人ががっぷり組んだ見物(みもの)になるので、物怖じせぬ平川は各国で登場し、英語でもこの対比列伝を語って聴衆の頤(おとがい)を解いた。
この研究は世にも楽しい物語だ。酒の上の失敗の語りでは福沢に軍配だが、年増(としま)の下半身の語りではフランクリンが上手(うわて)だ。玉に瑕(きず)とは『福翁自伝』に女の失敗談がないことではあるまいか。

目次

まえがき

日米の好一対
白石と諭吉
フランクリンの略伝
福沢の略伝
こくめいな人
封建的秩序への反撥
故郷脱出
食うこと、飲むこと
着ること、着ないこと
a self-made man
外国語の知識
弁論の術
無宗教者の宗教論
「われら神を信ず」と「われら金を信ず」
科学上の実験
新しい語彙の発明者と輸入者
社会上政治上経済上の発見
民主的な文章家
「資本主義の父」
福沢の武家根性
銭の国たるべし
福沢の「拝金宗」
明治初年のフランクリン熱
金剛石も磨かずば

USEという観念
D・H・ロレンスによる福沢批判
国木田独歩の場合
蜉 蝣
植村正久の弔辞
一身二生
「プロテスタンティズムの倫理と日本資本主義の精神」
独立自尊
費府(ヒラデルヒヤ)と土佐の西の端の柏島
教養小説の系譜の上で
日本におけるフランクリンの運命
日米文学史上の両自伝の位置
ハーン対佐久間信恭
語り口の由来


『新潮』一九八四年二月号のあとがき
講談社学術文庫版(一九九〇年)へのあとがき
二本足で立つ学者 松原秀一
自伝研究における長男と次男―佐伯彰一と平川祐弘を巡って 大貫徹
著作集第8巻に寄せて―佐伯彰一先生と私 平川祐弘

著者プロフィール

平川祐弘(ヒラカワ スケヒロ)

1931(昭和6)年生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。第一高等学校一年を経て東京大学教養学部教養学科卒業。仏、独、英、伊に留学し、東京大学教養学部に勤務。1992年定年退官。その前後、北米、フランス、中国、台湾などでも教壇に立つ。

上記内容は本書刊行時のものです。