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夏目漱石 平川祐弘(著/文) - 勉誠出版
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夏目漱石 (ナツメソウセキ) 非西洋の苦闘 (ヒセイヨウノクトウ)

全集
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発行:勉誠出版
A5判
400ページ
定価 4,800円+税
ISBN
978-4-585-29403-0   COPY
ISBN 13
9784585294030   COPY
ISBN 10h
4-585-29403-1   COPY
ISBN 10
4585294031   COPY
出版者記号
585   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年1月26日
最終更新日
2017年1月26日
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紹介

漱石の『クレイグ先生』を読んだ魯迅は仙台で習った藤野先生が懐かしくなった。
師弟関係の刺戟伝播こそ文化の伝播なのである。

「そのうちに中国から日本へとふたたび留学生が自由に渡航してくるような日があれば―その日が近いことを祈るが―そうした外国留学体験者は必ずや新しい目で魯迅の『藤野先生』を読み返すにちがいない。」
著者平川は漱石と魯迅の関係にふれつつ、文化大革命の最中にすでにそんな期待を述べていた。
本書は、中国一辺倒だった日本のチャイナ・スクールとは、品質も品格も違う、そんな自由な精神による日英中比較文学の先駆であり、古典である。来日した中国留学生が愛読したのはけだし当然であろう。

目次

第一部 クレイグ先生と藤野先生─漱石と魯迅、その外国体験の明暗─
まえおき
 第一章 夏目漱石とクレイグ先生
 第二章 魯迅と藤野先生
 第三章 魯迅と漱石先生

第二部 漱石のあばたづら、鼻、白いシャツ─執筆衝動の裏にひそむもの─

第三部 詩の相会うところ、言葉の相結ぶところ─漱石における俳諧とシェイクスピア─
 第一章 シェイクスピアと俳諧
 第二章 日本美の自己主張
 第三章 クレオパトラと藤尾

第四部 クレイグ先生ふたたび─漱石の小品とルーカスの随筆─

講談社学術文庫版へのあとがき
解  説 劉岸偉
国文学徒の眼を世界に開かせた本 西原大輔
著作集第三巻に寄せて─北京の一夜─ 平川祐弘

著者プロフィール

平川祐弘  (ヒラカワ スケヒロ)  (著/文

1931(昭和6)年生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。第一高等学校一年を経て東京大学教養学部教養学科卒業。仏、独、英、伊に留学し、東京大学教養学部に勤務。1992年定年退官。その前後、北米、フランス、中国、台湾などでも教壇に立つ。

上記内容は本書刊行時のものです。