版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
島崎藤村 ひらかれるテクスト ホルカ・イリナ(著/文) - 勉誠出版
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

島崎藤村 ひらかれるテクスト (シマザキトウソン ヒラカレルテクスト) メディア・他者・ジェンダー (メディア タシャ ジェンダー)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:勉誠出版
A5判
256ページ
定価 4,600円+税
ISBN
978-4-585-29164-0   COPY
ISBN 13
9784585291640   COPY
ISBN 10h
4-585-29164-4   COPY
ISBN 10
4585291644   COPY
出版者記号
585   COPY
Cコード
C3095  
3:専門 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月29日
最終更新日
2018年3月29日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

新聞、雑誌、教科書など様々なメディアを通して広く読まれてきた島崎藤村。〈私的領域〉をモチーフとしながらも、ただの自伝や告白としてではなく、文学として昇華させることが目論まれたテクストは、社会の制度や通念に揺さぶりをかける、鋭い批評性を持っていた。
メディア・他者・ジェンダーをキーワードに、実生活と芸術、個人と社会、規範と逸脱が交錯する藤村文学を読み直し、そのダイナミズムを提示する。

目次

序 章 島崎藤村のテクストを〈今〉にひらく

第一部 メディアのなかのテクスト
第一章 新聞小説と挿絵─名取春仙の『春』
第二章 『文章世界』のメディオロジー─『桜の実の熟する時』の読まれ方
第三章 教育実践としての『藤村読本』─「世界」と「郷土」の狭間
第四章 教科書の中の島崎藤村─仮定された「内面」への回路

第二部 テクストのなかの他者
第五章 翻訳の政治学─ルーマニア語版『破戒』/「Legǎmîntul cǎlcat」の位相
第六章 青年と〈狂気〉─『春』における〈引用〉の力学
第七章 上書き可能な〈自己〉と〈他者〉─「懺悔」と手紙の『新生』

第三部 ジェンダーを撹乱するテクスト
第八章 〈他人〉の戦争─『新生』とジェンダー規範
第九章 女の心身─「ある女の生涯」における老いと病
第一〇章 〈父性〉と〈家族〉のあり様─「嵐」の射程

あとがき

著者プロフィール

ホルカ・イリナ  (ホルカ イリナ)  (著/文

ルーマニア出身。京都大学人文科学研究所専任講師。博士[文学](大阪大学)。専門は日本近代文学。夏目漱石や森鷗外の小説、『世阿弥秘伝書七部集』をはじめとする日本文化論などのルーマニア語への翻訳や、国内外での研究発表も精力的に行っている。
主な論文に、“Insularity and Imperialism: The Borders of the World in the Japanese and Taiwanese Kokugo Readers during the Taishō Era” (Japan Forum 28, 2016)や「欧米における私小説研究」(大浦康介編『日本の文学理論 アンソロジー』水声社、2017年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。