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米 中 台 現代三国志 近藤伸二(著/文) - 勉誠出版
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米 中 台 現代三国志 (ベイ チュウ タイ ゲンダイサンゴクシ)

社会一般
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発行:勉誠出版
四六判
256ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-585-23059-5   COPY
ISBN 13
9784585230595   COPY
ISBN 10h
4-585-23059-9   COPY
ISBN 10
4585230599   COPY
出版者記号
585   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年6月21日
最終更新日
2017年6月21日
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書評掲載情報

2017-09-03 毎日新聞  朝刊
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紹介

中国・台湾の直接交流を巡り、かつて火花を散らした蔡英文と習近平。最高指導者となった両者は、威信をかけた戦いに挑む。トランプの「一つの中国」切り崩しは可能か? 今まさに、現代三国志が展開している。
積年の取材経験から、記者目線で三カ国の政治状況を分析し、この真剣勝負を関係者の証言などにより活写した一冊。

目次

はじめに
台湾海峡周辺図

Ⅰ 「一つの中国」を巡る攻防
 一 ついに崩れた厚い壁
  1.トランプが繰り出した「台湾カード」
  2.歴代米政権の対台湾政策
  3.両立しない人権・民主尊重と経済交流
 二 トランプ政権の方向性
  1.お手本はレーガン
  2.対中強硬派で固めた側近
  3.東アジアへの関与

Ⅱ 中台衝突の歴史と抑止力としての米国
 一 砲撃戦の舞台となった金門島
  1.中国と対峙する軍事拠点
  2.「小三通」の立て役者・蔡英文
  3.押し寄せる中国人観光客
 二 軍事拠点・平潭島が映し出す今昔
  1.台湾海峡ミサイル危機
  2.台湾を取り込む「平潭総合実験区」
  3.「実験区」にかける習近平の思い

Ⅲ 習近平が見据える「台湾」
 一 重要講話に込められた本音
  1.台湾に対する思い
  2.「一つの中国」堅持を求める
  3.中台統一に向けて
 二 蔡英文への回答
  1.まずは内政に注力
  2.「一国二制度」を公言
  3.畳み掛ける習近平
 三 初めて示した本格的な方針
  1.六年ぶりの国共トップ会談
  2.台湾政策に関する五つの主張
  3.AIIBへの台湾参加問題
 四 世界の注目集めた中台首脳会談
  1.六六年ぶりの顔合わせ
  2.中台双方の思惑
  3.実現までの経緯

Ⅳ 習近平のキャリアを固めた福建省時代
 一 一七年間の評価
  1.順調に積み上げたキャリア
  2.「黒社会」との癒着には陥らず
  3.ぱっとしない業績
 二 独自の対台湾政策
  1.福建省と台湾のつながり
  2.重視した台湾との経済交流
  3.対台湾政策の原型
 三 激変する台湾情勢
  1.李登輝の「二国論」
  2.陳水扁政権の誕生
  3.習近平は台湾の投資を歓迎

Ⅴ 台湾から見た習近平
 一 証言で明らかになった「台湾通」ぶり
  1.郭俊次の証言
  2.習近平という人物
  3.郁慕明と張栄恭の証言
 二 台湾人企業家への配慮
  1.習近平を最もよく知る台湾人企業家
  2.企業家の置かれた立場
  3.進む「脱中国依存」
 三 中国専門家の視点
  1.習近平の個性
  2.蔡英文政権への出方
  3.対中政策責任者の視点

Ⅵ 中国の対台湾政策
 一 共産党と政府の体制
  1.党が方向性を決定
  2.権力を掌握した習近平
  3.歴代政権の方針
 二 台湾との経済関係
  1.改革・開放後に活発化した交流
  2.したたかな台湾企業
  3.歴代政権の対中経済政策

Ⅶ 蔡英文が対峙する「中国」
 一 中国と距離を置く政策
  1.「九二年コンセンサス」を認めず
  2.中国の報復措置
  3.始動した新政権
 二 交渉団メンバーの経験
  1.国際法との出会い
  2.WTO加盟交渉で重要な役割を果たす
  3.中国と相まみえる
 三 陳水扁政権時代の教訓
  1.「中国を挑発しない」姿勢を貫く
  2.大陸委員会主任委員の経験
  3.元部下や識者が語る蔡英文の人物像

参考文献
あとがき

著者プロフィール

近藤伸二  (コンドウ シンジ)  (著/文

1956年、神戸市生まれ。1979年、神戸大学経済学部卒業、毎日新聞社入社。香港支局長、台北支局長、大阪本社経済部長、論説副委員長などを歴任。1994~1995年、香港中文大学に留学。2014年より追手門学院大学経済学部教授、2017年に同大学オーストラリア・アジア研究所長兼任。
著書に『交錯する台湾認識―見え隠れする「国家」と「人々」』(共著、勉誠出版、2016年)、『アジア実力派企業のカリスマ創業者』(中公新書ラクレ、2012年)、『反中vs.親中の台湾』(光文社新書、2008年)、『続・台湾新世代―現実主義と楽観主義』(凱風社、2005年)、『台湾新世代―脱中国化の行方』(凱風社、2003年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。