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東の妖怪・西のモンスター
発行:勉誠出版
A5判
352ページ
定価
3,800円+税
- 書店発売日
- 2018年7月31日
- 登録日
- 2018年6月22日
- 最終更新日
- 2018年6月22日
紹介
非実在の生き物を造形する営みの歴史は東西に共通してみられ、日本においては妖怪、西洋においてはモンスターや妖精として古くから語り継がれてきた。現代でもポップカルチャーの一端を担い、「妖怪ブーム」をもたらしている。
それぞれの文化で育まれてきた「見えないもの」の物語を通して、精神文化の差異と類似、普遍性を探る11章。
目次
序言 徳田和夫
総論 アンキャニ怪異とマーベラス驚異の東西─妖怪・モンスター 徳田和夫
第1章 怪談と怪物
二つの「一つ家」―国芳と芳年の「安達ケ原」をめぐって 小松和彦
驚異から予言まで─西洋の怪物表象 尾形希和子
第2章 東西に照らす
妖怪・モンスターの攻略―鏡の呪力伝承を通して 徳田和夫
妖怪概念のグローバル化の試み―南フランスの妖怪を中心にして マティアス・ハイエク
本の妖怪、妖怪の本―東西の付喪神考 ケラー・キンブロー
蛇女の変容―「レイミア」と「蛇性の婬」の場合 木村恵子
第3章 思想の響き合い
平田篤胤における実在と不在をめぐる問題―特に霊魂不滅との関連で 根占献一
光るものは奇跡か妖怪か―和洋・神仏における発光するものへの好悪感覚の相違 山本陽子
第4章 東の観想
水陸斎・水陸斎図、掲鉢図からみた植物の擬人化の様相 伊藤信博
中世の妖怪―「鵺」と「土蜘蛛」の名前について 岩崎雅彦
日本のサブカルチャーにおける〈生ける屍〉の展開―ライトノベルを中心に 伊藤慎吾
索引
編集後記 徳田和夫
執筆者紹介
上記内容は本書刊行時のものです。