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ひと・もの・知の往来
発行:勉誠出版
A5判
240ページ
定価
2,400円+税
- 書店発売日
- 2017年5月31日
- 登録日
- 2017年5月12日
- 最終更新日
- 2017年5月12日
紹介
古来、文物・ひとを往還させる道であると同時にシステムでもあった、シルクロード。
西域の文物が、シルクロードをたどり日本にもたらされた現象と過程を、 運ぶ・所蔵する・記すなどの営みから見直すと、そこにはどのような意義が見出されるだろうか。
さまざまな領域の知見から描き出したときに立ち現れる、東西の文化の融合と展開のありようについて、 それを媒介する「道」―シルクロード―の意義とともに確認する。
目次
序文 近本謙介
Ⅰ 西域のひびき
小野篁の「輪台詠」について 後藤昭雄
敦煌出土『新集文詞九経抄』と古代日本の金言成句集 河野貴美子
曹仲達様式の継承―鎌倉時代の仏像にみる宋風の源流 藤岡穣
端午の布猴 劉暁峰
中世初期のテュルク人の仏教―典籍と言語文化の様相 ソディコフ・コシムジョン
『アルポミシュ』における仏教説話の痕跡 ハルミルザエヴァ・サイダ
『聖母行実』における現報的要素―『聖母の栄耀』との比較から 張龍妹
コラム 聖徳太子のユーラシア 井上章一
Ⅱ 仏教伝来とその展開
天界の塔と空飛ぶ菩提樹―〈仏伝文学〉と〈天竺神話〉 小峯和明
長谷寺「銅板法華説相図」享受の様相 内田澪子
『大唐西域記』と金沢文庫保管の『西域伝堪文』 高陽
玄奘三蔵の記憶―日本中世における仏教東漸の構想 近本謙介
遼代高僧非濁の行状に関する資料考―『大蔵教諸佛菩薩名号集序』について 李銘敬
投企される〈和国性〉―『日本往生極楽記』改稿と和歌陀羅尼をめぐって 荒木浩
海を渡る仏―『釈迦堂縁起』と『真如堂縁起』との共鳴 本井牧子
文化拠点としての坊津一乗院―涅槃図と仏舎利をめぐる語りの位相 鈴木彰
あとがき 荒木浩
上記内容は本書刊行時のものです。