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上海モダン 『良友』画報の世界
- 書店発売日
- 2018年3月31日
- 登録日
- 2018年3月26日
- 最終更新日
- 2018年3月26日
紹介
1920~1940年代に中国で刊行されていた雑誌『良友』画報には、文学や映画、演劇、美術・芸術だけでなく、政治や産業、スポーツや旅行、食文化といった幅広い記事が、多くの写真とともに掲載されていた。
戦争と革命の時代に刊行され、中国の都市はもちろん、アジア、欧米にまで広く流通していたグラフ雑誌から、大衆消費社会到来の様相と、当時の人々の日常生活を読み解く。
目次
カラー口絵
序文に代えて―上海モダンへの誘い
第一部 『良友』画報を読み解く
良友全国撮影旅行団と『中華景象』の刊行―撮影と近代国家の発見 孫安石
【コラム】中国のロバート・キャパ―王小亭 中田 崇
『良友』画報と「大上海計画」 陳祖恩(菊池敏夫訳)
【コラム】上海租界の鉄門(一九二五~一九四六年)と『戦事画刊』 馬軍(孫安石訳)
『良友』画報と読者の声 孫慧敏(中村みどり訳)
【コラム】『良友』と音楽楽譜の出版について 孫安石
新文学と商業メディアの交錯―『良友』画報と鄭伯奇および現代派の作家たち 中村みどり
【コラム】良友公司と丁玲 江上幸子
『良友』に命を吹き込む―編集者、万籟鳴の仕事 城山拓也
『良友』の表紙に見るモダン・デザインの受容 田島奈都子
第二部 『良友』画報の経営とその周辺
「良友」の会社経営と組織の再生 林美莉(米井由美訳)
【コラム】『良友』にみる食文化について 岩間一弘
『良友』画報の海外販売網―「上海版」から「海外版」への連続と断絶 村井寛志
【コラム】戦時宣伝としての『良友』画報―日本側の史料の紹介及び批判 髙綱博文
『良友』画報と『申報図画週刊』 菊池敏夫
【コラム】アンナ・メイ・ウォンの「帰郷」―一九三六年の中国への旅 鈴木直子
もう一つの『良友』―梁得所と画報『大衆』について 森平崇文
【コラム】画報の母―梁得所 みずのとう
画報と画家―『良友』画報にみる嶺南画派の画家たち 呉孟晋
『良友』画報と『日本人生活』における日本表象 石川照子
第三部 資料編
『良友』画報の総目次
『良友』画報における飲食関連記事目次
『良友』画報における演劇関連記事目次
『良友』画報における美術関連記事目次
あとがき
執筆者略歴
人名・事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。