書店員向け情報 HELP
日航機123便墜落 最後の証言
巻次:885
- 書店発売日
- 2018年7月17日
- 登録日
- 2018年5月24日
- 最終更新日
- 2018年9月6日
書評掲載情報
2018-09-09 |
読売新聞
朝刊 評者: 苅部直(東京大学教授、政治学者) |
2018-08-25 | 朝日新聞 朝刊 |
MORE | |
LESS |
目次
《目次》
プロローグ──新聞へのリークを告白した男
第一章 御巣鷹という磁場
道なき道/遺族と記者の三十年/「どうぞ、ご無事に帰ってください」
突然断ち切られた命/事故や災害被害者の支援の輪/「命は蒸発していません」
遺族間の温度差/「当初は許せない会社でした」/事故調の結論
ライト兄弟が動力飛行に成功した聖地/多くの異論/二十六年目の解説書
どこか信じられない部分
第二章 米紙にもたらされたリーク
NTSBの調査担当者/「できるだけ早く日本に行け」/当初はテロの見立て
日米の不和を示す内部文書/「アンコントロール」/「ボーイングを信用できない」
爆弾の痕跡なし/ボーイングの修理スタッフが嗚咽/米国の信用にかかわる問題
日本の事故調キャップの記憶/ニューヨーク・タイムズの特ダネ
閉鎖的な日本の官僚主義/遺族から贈られた刺しゅう/「ドクター・カワキタ」
NTSB委員長の補佐役/川北宇夫の熱意
第三章 ボーイング社長の苦衷
「当面、日本には行くな」/ボーイングは「悪い奴ら」/誰が修理ミスを見つけたのか
「なぜ、勝手なものを表に出すんだ」/修理メンバーは「選りすぐりのチーム」
「隠しごとなんてない」/「フラッターの可能性はロー・キー」
「ミスター隔壁」の証言/運輸省検査官の自殺/ボーイングに出向していた日航社員
書類送検の四人/事故調査に関する日米のギャップ/元ボーイング社長への取材
「彼らは“正直なミス”を犯した」/米国は犯意を重視
ボーイングにとっての“心のとげ”/「ボーイングの偉人」は取材拒否
「自責の念を感じている」/日本とボーイングの間に入った女性検事
「日本側に協力するよう主張」/「ボーイングを守るためではない」
嘱託尋問はできなかったのか/廃棄された関連資料/米遺族の思い
第四章 消えない撃墜説を検証する
消えない撃墜・誤射説/戦闘機が追尾?/一笑に付せない
疑惑を向けられた護衛艦まつゆき/空中分解したTWA800便
テロと信じ込んだFBI/タンクから着火/「残骸はすべてを語ってくれる」
マレーシア航空機の撃墜/「調査に『打ち切り』はない」/目撃証言をどう評価するか
元日航機長の反論/「フライトレコーダーはねつ造できない」
悔やまれる海底捜索の断念/公表された米調査チームの報告書
調査チームの関心はR5ドアから圧力隔壁へ/修理ミスを明確に指摘
第五章 墜落は避けられなかったか──機長たちの証言
英雄が語る「ハドソン川の奇跡」/プラス思考の人/「何かアイデアあるかい?」
機長に求められる資質/ミスの連鎖が大事故へ/スーシティー事故の機長
「焦ったら死ぬよ」/CRMと低酸素症
第六章 スクープ記者たちの三十三年
レーダーから消えた航跡/確信を持った一報/急減圧の有無という焦点
ひとり歩きする「急減圧」/“諸悪の根源”は修理ミス/相模湾捜索の是非
なぜ墜落場所の特定が遅れたか/情報の混乱は作為的?/元航空自衛隊広報室長の回想
「ソフトの部分はまったくだめ」/米軍から出た新たな証言
事故対策の責任の所在が曖昧/「個人を裁くより再発防止」
法手続きをめぐる日米の違い/問われる警察の在り方/生存者救出のスクープ映像
「無理だから帰ろう」/スクープ記者の両親は日航社員だった
「こんなこと起きちゃうんだな」/生と死を分けた無情な現実/三十三年という年月
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。