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目に見えない世界を歩く 広瀬 浩二郎(著/文) - 平凡社
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平凡社新書

目に見えない世界を歩く 「全盲」のフィールドワーク

発行:平凡社
新書判
264ページ
定価 820円+税
ISBN
9784582858624
Cコード
C0236
一般 新書 社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年10月24日
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書評掲載情報

2018-02-11 毎日新聞  朝刊
2018-02-04 朝日新聞  朝刊
2018-01-13 日本経済新聞  朝刊

紹介

障害当事者の立場から盲人史研究に取り組んできた著者が、ユニバーサル・ミュージアムの実践例とともにその半生を軽快に綴る。

目次

《目次》
序章 架空対談 「目が見えない世界を生きる」
障害者とマスコミ報道/自立は自律なり/点字で考え、パソコンで書く/夢は座頭市!
「無視覚流」の生き方

第一章 目が見えない人は、目に見えない世界を知っている
1 「見えない」との付き合い方
目が見えないからこそできること/暗中模索で研究/視覚障害者が映画を楽しむ
ラジオドラマのルーツは『平家物語』
2 障害当事者としての歴史研究
「目に見えない」障害者の歴史/イタコに教わった人生に臨む姿勢/無視覚流の大先輩
【コラムⅠ】 視覚障害者の制服試論

第二章 〈触常者〉という立場
1 「触常者宣言」を読み解く
「視覚障害」を研究するとは/「触常者宣言」の背景/「考える」=創造力
「交わる」=想像力/「耕す」=思考力/自身のフィールドから生まれた文芸
2 「触常者宣言」の問題点
「視覚障害者=触常者」は成り立つのか/深刻な点字離れ/「一億総触常者化」への道
志を詩に込めて
【コラムⅡ】 舌は第三の手なり

第三章 盲人史研究から「さわる文化」論へ
1 盲人文化・芸能の世界
「最後の琵琶法師」との出会い/バラエティに富む瞽女唄
2 ユニバーサルな境地へ
視覚障害教育の三つの課題/「障害」の研究は手段
【コラムⅢ】 唄に込められた心波──スティーヴィー・ワンダーと瞽女をつなぐもの

第四章 ある当事者団体の挑戦
1 視覚障害者の教育環境
盲学校卒業生の大学進学/文月会の歴史的役割
2 なぜ「視覚障害者文化」なのか
文月会の解散/4しょく会の将来構想/体力と気力を養うために
【コラムⅣ】 「ユニバーサル」の原点は温泉にあり!

第五章 触る感動、動く触感
1 西村公朝と梅棹忠夫
「ふれ愛」の境地とは/梅棹忠夫の思想
2 紙上ワークショップ
ウォーミングアップ/深める身体/伸ばす身体/新しくなる身体/先が見えない道を進む
【コラムⅤ】 「Peace of Pieces」プロジェクト

第六章 「触識」のすすめ
1 バリアフリーとユニバーサルの違い
さまざまなる「さわる絵本」/三色旗から三触旗へ/「さわる博物館」の意義
2 「障害の宇宙モデル」の提案に向けて
見せる、聴かせる、さわらせる/伝える体、伝わる心/無視覚は無資格だけど無死角
【コラムⅥ】 ルイ・ブライユはフランス革命の大成者である!

第七章 触角人間になろう!
1 「無視覚流」の極意を求めて
作品を見せない美術展/触常者発の音声ガイド/魂に触れる美術鑑賞
2 触覚とエロス
誰のための無視覚流鑑賞なのか/見えないからこそのスリル/大触覚・小触覚・身触覚
さわるマナーが博物館と社会をつなぐ/感覚の多様性を育てる
【コラムⅦ】 触覚芸術の沃野
終章 「ユニバーサル・ツーリズム」とは何か
差別解消法と「合理的配慮」/「ごちゃまぜツアー」で互いの違いを知る
ユニバーサルを具体化する三つの視座

ぐるっと回って「はじめに」──本書をここまで読んだ方、ここから読む方へ

著者プロフィール

広瀬 浩二郎  (ヒロセ コウジロウ)  (著/文

1967年、東京生まれ。国立民族学博物館准教授。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、文化人類学、触文化論。著書に『障害者の宗教民俗学』(明石書店)、『さわる文化への招待』(世界思想社)、『さわっておどろく!』(共著、岩波ジュニア新書)、『知のバリアフリー』(共編、京都大学学術出版会)、『身体でみる異文化』(臨川選書)、『ひとが優しい博物館』(編著、青弓社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。