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ルネサンス再入門
巻次:859
複数形の文化
- 書店発売日
- 2017年11月17日
- 登録日
- 2017年9月21日
- 最終更新日
- 2018年9月6日
書評掲載情報
2018-01-07 | 朝日新聞 朝刊 |
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目次
まえがき
序章 歴史の〈境界〉
1 時代区分
断絶史観──ブルクハルト/近代世界の濫觴/連続(継続)史観
ホイジンガ──ミシュレ、ブルクハルトを継承して/過渡期史観/複数主義史観
「歴史の発見」とルネサンス/エラスムス──北方ルネサンスの王者
2 ルネサンス観の変遷
ペトラルカ──歴史・風景・内面の発見/宗教改革(一五一七年)以降
啓蒙主義・浪漫主義時代、その後/二十世紀以降
3 ルネサンス文化の担い手たち
「変化」の兆候/都市国家と「家」/大ロレンツォ──「黄金の知の世紀」
フィチーノの業績/「学」の四界/三分化されるルネサンス文化/文化の優位
第一章 「術」と「学」
1 錬金術と化学
魔術と錬金術/十二世紀ルネサンス/三つの基調理念/錬金術の秘儀性
ニュートンの場合/『エメラルド板』/照応・感応の思想
2 占星術と天文学
すたれない占星術/キリスト教とのかかわり/惑星と学問の照応
『ピカトリクス』──実践的呪術/「秩序」の探究と「運命」の予言
占星術の技術面/学化
第二章 中世からルネサンスへ
1 『イル・ノヴェッリーノ』の意義
陳述的作品/旧来の影と新しい時代/「寓意」に託す/皇帝フェデリーコ
伯爵の旅/登場人物の分析とテーマによる仕分け
2 「三つの指環」の変遷
『デカメロン』の位置/中世キリスト教社会の崩壊とユダヤ人/「三つの指環」の話
二つの宗教──ユダヤ教とキリスト教
三つの宗教──ユダヤ教・キリスト教・イスラーム
時代背景/『イル・ノヴェッリーノ』/『デカメロン』での再話/商人の叙事詩
3 都市の心象
ヴィスコンティ監督『家族の肖像』/生活の場/都市の風景/深層部分
ペスト来襲──肉体の死/都市(ナポリ)の細部/額縁(外枠)物語/「融和」の思想
『イル・ノヴェッリーノ』の構成
第三章 ルネサンスから近代へ
1 カンパネッラ『事物の感覚と魔術について』
「世界は生きている」/有機体的世界観/「感覚」の位置づけ/三つの基本原理
「魔術」とは何か/共通感覚/自己保存/独自の魔術観
2 カンパネッラ『哲学詩集』
人知の体現/カンパネッラ・ターム/世界は巨大な生き物
世界劇場とイエス・キリスト/カンパネッラの立ち位置
参考文献
あとがきにかえて
上記内容は本書刊行時のものです。