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ルポ 隠された中国 金 順姫(著/文) - 平凡社
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ルポ 隠された中国 (ルポ カクサレタチュウゴク) 巻次:855 習近平「一強体制」の足元 (シュウキンペイイッキョウタイセイノアシモト)

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発行:平凡社
新書判
208ページ
定価 760円+税
ISBN
978-4-582-85855-6   COPY
ISBN 13
9784582858556   COPY
ISBN 10h
4-582-85855-4   COPY
ISBN 10
4582858554   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0230  
0:一般 2:新書 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年8月23日
最終更新日
2018年9月6日
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書評掲載情報

2017-11-19 朝日新聞  朝刊
2017-11-11 日本経済新聞  朝刊
評者: 川島真(東京大学教授)
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目次

《目次》
プロローグ
社会の安定を最優先/事故の原因究明に焦点あたらず/強化される習近平の権力基盤

第1章 燃え上がるウイグル問題──当局への反発と相互不信
中国の「聖地」を覆った黒煙/ルクチュンで起きた前兆/ウルムチ騒乱
テロ情報の提供者に懸賞金/締め付けで深まる悪循環/「新しい土地」「新しい領域」
「綿密に計画された組織的テロ」/ルクチュンの前にそびえる壁
容疑者の両親が見せた涙/幕引きを急ぐ当局/封鎖されたモスク
昆明駅の無差別切りつけ事件/最高指導部全員で黙とう
各地で顕在化するウイグル族の不満/海外を目指す中継点か
【取材余話】 ウルムチに出回る北九州市のゴミ袋

第2章 憎しみと不信の連鎖──新疆ウイグル自治区の深層
ウルムチ朝市爆発事件/暴力の標的は一般市民に/大衆を動員した「密告社会」づくり
アメとムチ/ウイグル族の生きづらさ/宗教文化への干渉/ウイグル族同士の亀裂
食い違う事件の規模/「絶対に行かないほうがいい」/投獄されたウイグル族の経済学者
不法出国に国内外のあっせん組織/ISの戦闘にも参加か
自治区成立から六十年、さらなる統制強化/締め付け強化を懸念する声も
【取材余話】 ウイグル族が暮らす街で

第3章 追われるキリスト教徒──党支配下の「信仰の自由」
教会の十字架を強制撤去/信仰を警戒する中国/信者や教会関係者の拘束
二年間の戦い/「習主席に満足してもらおう」/揺るがない信仰
宗教への警戒と活用/儒教の復権/論語暗唱で世界遺産の見学がタダ
世界で最も長い家系図/元韓国外相や五輪の覇者も/孔子は「ソフトパワー」に
【取材余話】 チベット仏教

第4章 貧困問題と「反腐敗」という劇薬──経済発展の裏面
目を覆いたくなる貧困の現実/ゴミ箱の中で死んだ五人の男児/ネットの書き込みを指示
「愛心ママ」と孤児を襲った火災/「留守児童」の兄妹四人が命絶つ
父は出稼ぎに、兄妹学校行かず/当局による取材妨害/留守児童が五千万人減?
拒めない貧困地域からの移住/農地から追われる農民/毛沢東の生誕百二十年
金ぴか毛沢東像の撤去/毛沢東路線への回帰を唱えた薄煕来の末路
異例の公判ツイッター中継/当局の思惑に左右される裁判公開/薄煕来に無期懲役の判決
指導部による反腐敗キャンペーン
【取材余話】 葬儀でのストリップ禁止!?

第5章 前進する同性愛者と女性活動家たち──揺らぐ伝統的価値観
当局を訴えた男性カップル/「彼と出会って変わった」/敗訴してもあきらめず
人口の四パーセントが同性愛者/二度の出産と離婚を経て/孫を抱きたい親の葛藤
受け入れた息子の「愛の形」/「公務員になるのに、婦人科検診はいらない」
セクハラ・痴漢防止を訴えようとして拘束/釈放は条件付き/執拗な監視の目
「フェミニスト・ファイブ」の折れない心/人権運動への締め付け
【取材余話】 働く私、望まぬ二人目

あとがき

著者プロフィール

金 順姫  (キム スニ)  (著/文

1976年福岡県生まれ。
1999年朝日新聞社入社。広島支局、京都支局、西部報道センター(福岡)での勤務を経て、2009年から1年間、北京大学などに語学留学。2012年から約4年間、上海支局長として中国各地の現場を取材した。現在は東京本社国際報道部に所属。

上記内容は本書刊行時のものです。