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戦争する国にしないための中立国入門 礒村 英司(著/文) - 平凡社
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戦争する国にしないための中立国入門 (センソウスルクニニシナイタメノチュウリツコクニュウモン) 巻次:832

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発行:平凡社
新書判
240ページ
定価 780円+税
ISBN
978-4-582-85832-7   COPY
ISBN 13
9784582858327   COPY
ISBN 10h
4-582-85832-5   COPY
ISBN 10
4582858325   COPY
出版者記号
582   COPY
Cコード
C0231  
0:一般 2:新書 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年10月25日
最終更新日
2018年9月6日
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書評掲載情報

2017-01-15 日本経済新聞  朝刊
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目次

はじめに

第一章 中立国とはどんな国か

一 中立国とは
中立とはそもそも何か
中立国の義務
動揺する現代の中立国概念

二 永世中立国とは
国際法上の永世中立国/中立主義国

第二章 中立国、その歴史

一 形成期
古代──ペロポネソス戦争
中世──正戦論、コンソラート・デル・マーレ
一五世紀~一六世紀──交戦国による制限
一七世紀~一八世紀──自由船自由貨主義、武装中立同盟、アメリカの中立

二 ナポレオン戦争
スウェーデンとデンマークの中立主義
スイスとクラカウの永世中立
マルタの永世中立
マルタとスイスの違い、ベルギーの永世中立、オランダの中立主義

三 確立期
一九世紀──パリ宣言の成立、ルクセンブルクとコンゴ自由国の永世中立
二〇世紀初頭──中立条約の成立、ホンジュラスの永世中立とノルウェーの中立主義

四 動揺期
第一次世界大戦──中立国の試練、アメリカの参戦
国際連盟──中立国の加盟、オーランド諸島の中立地帯化、アメリカの不参加
第二次世界大戦──中立国の試練、非交戦国アメリカ、フィンランドの中立主義
冷戦──伝統的中立国の中立放棄、オーストリアとラオスの永世中立

第三章 中立国と軍備

一 永世中立国の武装義務
中立条約上の防止義務
永世中立国の平時の義務

二 武装中立の有効性
武装中立の意義
武装中立の有効性に対する疑問

三 コスタリカの非武装中立
非武装中立の歩み
コスタリカの中立政策の特色

第四章 永世中立国、その役割と実情
一 永世中立国の国際貢献
対立する当事者間の架け橋・調停役
コスタリカ大統領アリアスによる中米紛争の調停
朝鮮戦争後の休戦協定

二 国連平和維持活動
PKOの意味と基本原則
冷戦後のPKO
変わりゆく公平性原則
永世中立国の参加

三 国際協調・連帯へのパラダイムの転換
スイスの立場
オーストリアの立場
イラク戦争

第五章 日本は永世中立国となるべきか
一 憲法九条の解釈
自衛隊の発足
九条の解釈

二 戦後の安全保障体制の推移
日米安保条約
国連の集団安全保障

三 新安全保障法制
新安全保障法制とは
新ガイドライン
集団的自衛権とは
存立危機事態における集団的自衛権の行使
新安全保障法制における他国軍隊に対する支援
改正国際平和協力法におけるPKOの任務遂行のための武器使用

四 日本の永世中立論
戦後から冷戦期
日ソ中立条約
冷戦後

あとがき
参考文献

著者プロフィール

礒村 英司  (イソムラ エイジ)  (著/文

1970年生まれ。西南学院大学大学院法学研究科法律学専攻博士後期課程満期退学。西南学院大学非常勤講師、長崎県立シーボルト大学非常勤講師などを経て、現在福岡国際大学准教授。専門は国際法学、特に永世中立制度、武力紛争時の環境保護。国際法学会、日本平和学会所属。

上記内容は本書刊行時のものです。