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出版者情報
観光社会学 2.0
拡がりゆくツーリズム研究
- 初版年月日
- 2018年6月10日
- 書店発売日
- 2018年6月6日
- 登録日
- 2018年5月15日
- 最終更新日
- 2024年1月24日
紹介
グローバル化にともなう世界的な観光の拡大は、私たちの日常の社会や文化も大きく変えてゆく。旧版から10余年を経て、観光と現代社会との関係についてさらに深く探求する。
目次
まえがき――観光における選択と排除について
目次
序 章 脱組織化資本主義社会における観光の役割
1 はじめに
2 観光社会学の視点
3 「資本主義」の変容と「観光のまなざし」
4 グローバル化と移動論
5 本書の構成
第1章 「観光社会学」の対象と視点――リフレクシヴな「観光社会学」へ
1 はじめに
2 「観光社会学」の対象
3 観光のオーセンティシティをめぐる視点
4 視点の社会的編成――リフレクシヴな「観光社会学」へ
第2章 観光の近代と現代――観光というイデオロギーの生成と変容
1 はじめに
2 観光の欲望の歴史性と汎時性
3 近代と観光の欲望の社会的組織化
4 近代観光の性格と聖なるものの枯渇
5 個人化の進展と観光の変容
6 ポストモダン文化と観光
7 むすびにかえて
第3章 神戸の観光空間にひそむ「風景の政治学」
1 神戸の観光空間
2 メディアにおける神戸の観光空間の表象
3 観光空間としての神戸の構築
4 ミナト神戸の生成
5 風景の政治学――反転したオリエンタリズム
第4章 日本人の海外旅行パターンの変容――ハワイにおける日本人観光の創造と展開
1 はじめに
2 日本人のハワイ観光創造期
3 ハワイ映画と観光旅行解禁前のハワイ・イメージ
4 海外観光旅行の解禁後のハワイ旅行ブーム
5 観光の大量生産、消費体制の確立
6 大量生産、消費体制の成熟と観光の個人化の始まり
7 観光の多品種、少量生産の時代へ
8 おわりに
第5章 パフォーマティヴなダークツーリズムの可能性――「パフォーマティヴィティ」概念に関する批判的な検討を通じて
1 はじめに
2 ダークツーリズムの分類
3 社会的に構築される「ダークネス」
4 “死”や“苦しみ”に対するまなざしの暴力性と商品化
5 パフォーマティヴなダークツーリズム
6 むすびにかえて――平和の記憶を紡ぐ媒体(メディア)への可能性
第6章 田園観光と「ロマン主義的まなざし」――由布院地区調査から見た観光客と地元業者の「まなざし」
1 はじめに
2 「開発」反対運動とロマン主義的イメージづくり
3 調査から見た由布院
4 地元観光業関係者に対するインタビュー調査
5 おわりに
(補節)調査から一二年の月日が過ぎ
第7章 ツーリズム・モビリティーズ研究の意義と論点
1 はじめに
2 モビリティーズの時代
3 人文・社会科学の「移動論的転回(mobility turn)」へ
4 ツーリズム・モビリティーズ研究の意義
5 ツーリズム・モビリティーズ研究における近年の論点
6 おわりに
おわりに――境界(ボーダー)をめぐる「両義性の社会学」へ
上記内容は本書刊行時のものです。