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観光社会学 2.0 須藤廣(著/文) - 福村出版
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観光社会学 2.0 (カンコウシャカイガクニテンゼロ) 拡がりゆくツーリズム研究 (ヒロガリユクツーリズムケンキュウ)

社会科学
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発行:福村出版
A5判
244ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-571-41061-1   COPY
ISBN 13
9784571410611   COPY
ISBN 10h
4-571-41061-1   COPY
ISBN 10
4571410611   COPY
出版者記号
571   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年6月10日
書店発売日
登録日
2018年5月15日
最終更新日
2024年1月24日
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紹介

グローバル化にともなう世界的な観光の拡大は、私たちの日常の社会や文化も大きく変えてゆく。旧版から10余年を経て、観光と現代社会との関係についてさらに深く探求する。

目次

まえがき――観光における選択と排除について
目次
序 章 脱組織化資本主義社会における観光の役割
 1 はじめに
 2 観光社会学の視点
 3 「資本主義」の変容と「観光のまなざし」
 4 グローバル化と移動論
 5 本書の構成

第1章 「観光社会学」の対象と視点――リフレクシヴな「観光社会学」へ
 1 はじめに
 2 「観光社会学」の対象
 3 観光のオーセンティシティをめぐる視点
 4 視点の社会的編成――リフレクシヴな「観光社会学」へ

第2章 観光の近代と現代――観光というイデオロギーの生成と変容
 1 はじめに
 2 観光の欲望の歴史性と汎時性
 3 近代と観光の欲望の社会的組織化
 4 近代観光の性格と聖なるものの枯渇
 5 個人化の進展と観光の変容
 6 ポストモダン文化と観光
 7 むすびにかえて

第3章 神戸の観光空間にひそむ「風景の政治学」
 1 神戸の観光空間
 2 メディアにおける神戸の観光空間の表象
 3 観光空間としての神戸の構築
 4 ミナト神戸の生成
 5 風景の政治学――反転したオリエンタリズム

第4章 日本人の海外旅行パターンの変容――ハワイにおける日本人観光の創造と展開
 1 はじめに
 2 日本人のハワイ観光創造期
 3 ハワイ映画と観光旅行解禁前のハワイ・イメージ
 4 海外観光旅行の解禁後のハワイ旅行ブーム
 5 観光の大量生産、消費体制の確立
 6 大量生産、消費体制の成熟と観光の個人化の始まり
 7 観光の多品種、少量生産の時代へ
 8 おわりに

第5章 パフォーマティヴなダークツーリズムの可能性――「パフォーマティヴィティ」概念に関する批判的な検討を通じて
 1 はじめに
 2 ダークツーリズムの分類
 3 社会的に構築される「ダークネス」
 4 “死”や“苦しみ”に対するまなざしの暴力性と商品化
 5 パフォーマティヴなダークツーリズム
 6 むすびにかえて――平和の記憶を紡ぐ媒体(メディア)への可能性

第6章 田園観光と「ロマン主義的まなざし」――由布院地区調査から見た観光客と地元業者の「まなざし」
 1 はじめに
 2 「開発」反対運動とロマン主義的イメージづくり
 3 調査から見た由布院
 4 地元観光業関係者に対するインタビュー調査
 5 おわりに
(補節)調査から一二年の月日が過ぎ

第7章 ツーリズム・モビリティーズ研究の意義と論点
 1 はじめに
 2 モビリティーズの時代
 3 人文・社会科学の「移動論的転回(mobility turn)」へ
 4 ツーリズム・モビリティーズ研究の意義
 5 ツーリズム・モビリティーズ研究における近年の論点
 6 おわりに

おわりに――境界(ボーダー)をめぐる「両義性の社会学」へ

著者プロフィール

須藤廣  (スドウヒロシ)  (著/文

1953 年栃木県足利市生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。高校教員を経て、日本大学大学院人文科学研究科博士後期課程社会学専攻単位取得退学。北九州市立大学文学部、法政大学大学院政策創造研究科教授を経て、現在跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授。
領域:観光社会学、文化社会学
主な著書:『観光化する社会――観光社会学の理論と応用』(ナカニシヤ出版、2008 年)、『ツーリズムとポストモダン社会――後期近代における観光の両義性』(明石書店、2012年)。
主な訳書:スコット・ラッシュ著『ポスト・モダニティの社会学』(法政大学出版局、1997 年、共訳)、ディーン・マキァーネル著『ザ・ツーリスト――高度近代社会の構造分析』(学文社、2012 年、共訳)、ジョン・アーリ著『オフショアリング』(明石書店、2018年、監訳)。

遠藤英樹  (エンドウヒデキ)  (著/文

1963 年生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科後期博士課程社会学専攻単位取得退学。現在、立命館大学文学部教授。
領域:観光社会学、現代文化論、社会学理論、社会調査法
単著:『ツーリズム・モビリティーズ――観光と移動の社会理論』(ミネルヴァ書房、2017年)、『現代文化論――社会理論で読み解くポップカルチャー』(ミネルヴァ書房、2011 年)など。
編著:『ポケモンGO からの問い――拡張される世界のリアリティ』(新曜社、2018 年)、『メディア文化論[第2 版]――想像力の現在』(ナカニシヤ出版、2017 年)、『観光学ガイドブック』(ナカニシヤ出版、2014 年)、『よくわかる 観光社会学』(ミネルヴァ書房、2011 年)など。
共訳:アンソニー・エリオット&ジョン・アーリ著『モバイル・ライブズ――「移動」が社会を変える』(ミネルヴァ書房、2016 年)、ディーン・マキァーネル著『ザ・ツーリスト』(学文社、2012 年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。