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サミュエル・ベケット
発行:白水社
新書判
222ページ
定価
1,400円+税
- 書店発売日
- 2017年10月26日
- 登録日
- 2017年8月29日
- 最終更新日
- 2017年10月27日
書評掲載情報
2017-12-17 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
第一人者によるベケット入門
「ぼくは『道化』に視点を定めて、ベケットの世界を見つめようとした。
恐ろしさと滑稽さがいわくいいがたく一つに重なっている。
そこにベケット文学の要諦があると信じたからだった」(本書より)
いつの時代にも、新しい読者を獲得し続ける稀有な作家、サミュエル・ベケット。ゴドーとは何者なのか。ベケットの半生とその時代を辿りつつ、〈道化〉の誕生から終末までを代表作を中心に読み解く。
祖国喪失や使用言語の問題、第二次世界大戦時に参加した抵抗運動の影響について、チャップリンの道化やデカルトとの違いなど、要点を押さえられている。『ゴドーを待ちながら』の着想と小説三部作(『モロイ』『マロウンは死ぬ』『名づけえぬもの』)との関連も詳述され、ベケットの全体像がよくわかる。
著者によるベケット追悼文と吉岡実の関連エッセイを併録。解説・宇野邦一。
上記内容は本書刊行時のものです。