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家族の秘密
発行:白水社
新書判
180ページ
定価
1,200円+税
- 書店発売日
- 2018年6月2日
- 登録日
- 2018年5月5日
- 最終更新日
- 2018年5月9日
書評掲載情報
2018-07-21 | 朝日新聞 朝刊 |
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紹介
克服されないトラウマが、子どもにどう影響するのか?
〈秘密〉が隠された環境で育った子どもは、意味の分からない大人の言葉や態度、身振りに直面すると、やがて疑問を抱くようになる。こうした子どもの問いかけに、親は、自分でも理解できない怒りや悲しみが生まれ困惑する。子どもは、自分に隠されていることを推し量ろうとすることで、こころの構築にさまざまな障害が生じてゆく。こうした反応が、家族の秘密の漏出である。第一世代に体験され、秘密にされたトラウマは、第二世代に反跳し、さらには第三世代へと波及する。「水切り石」のように世代を越えて反跳する、秘密のしくみとその対処とは。「恥」「タンタン」「レジリエンス」など、これまで著者が取り組んできた、こころと社会をめぐるテーマを盛り込んだ一冊。日本語版への序文では、深田晃司監督の映画『淵に立つ』を取りあげ、家族神話さえ成立しない家族の秘密を論じる。
上記内容は本書刊行時のものです。