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キャサリン・マンスフィールド傑作短篇集 不機嫌な女たち キャサリン・マンスフィールド(著/文) - 白水社
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キャサリン・マンスフィールド傑作短篇集 不機嫌な女たち (キャサリンマンスフィールドケッサクタンペンシュウフキゲンナオンナタチ)

文芸
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発行:白水社
四六判
230ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-560-09910-0   COPY
ISBN 13
9784560099100   COPY
ISBN 10h
4-560-09910-3   COPY
ISBN 10
4560099103   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年1月26日
最終更新日
2017年3月28日
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紹介

V・ウルフも嫉妬した短篇の名手の傑作13篇
 初めて夫に欲望を感じた直後に、妻が夫の本心を知る「幸福」。不慣れな外国で家庭教師が出会った親切な老人との楽しい午後はやがて……「小さな家庭教師」。不穏なお迎えが来て老女を怯えさせる「まちがえられた家」。裕福な女が、施しを与えた貧しい女に対し、夫の何気ない一言から嫉妬の炎を燃やす「一杯のお茶」。夫の友人の熱情を弄ぶ人妻を描く「燃え立つ炎」。小さな幸せを、思わぬ言葉で粉々に打ち砕かれる独身女性「ミス・ブリル」。大人社会そっくりの歪んだ人間関係にからめとられた少女たちの「人形の家」……。女たちはいつだって、喜びと哀しみ、期待と落胆、安堵と不安の間を揺れている。
 「外科医のメスの繊細さ」で「些細な出来事によって人生の重大事に迫る」と評される短篇の名手、キャサリン・マンスフィールド。交流のあったヴァージニア・ウルフも「私のライバル」と最大級の賛辞を贈っている。
 本書は日常に潜む皮肉を鋭く抉り出す鮮烈な13篇を厳選した日本オリジナル短篇集。2012年にロンドン大学で新たに発見され、自伝的要素が濃いとされる未発表原稿「ささやかな過去」も収録。

著者プロフィール

キャサリン・マンスフィールド  (マンスフィールド)  (著/文

ニュージーランド出身の作家。1888年、ニュージーランドの首都ウェリントンの裕福な家庭に生まれる。1903年にロンドンのクイーンズ・カレッジに留学。06年に帰郷し、プロのチェリストを志すが、父親の反対で断念。偏狭で保守的な生活に閉塞感を覚え、二年後に再びロンドンへ。11年、第一短篇集『ドイツの宿にて』 を出版、後に夫となるジョン・ミドルトン・マリと出会う。ロンドンの文芸サークルでD・H・ロレンス、ヴァージニア・ウルフらと親交を結ぶ。18年に喀血して以降、欧州の保養地を転々とする。20年の短篇集『幸福』は評論家の絶賛を浴びた。続く短篇集『ガーデン・パーティ』(22年)も高く評価され、収録作「ミス・ブリル」によって、モダニズム時代の極めて優れた作家と見なされた。23年、パリ郊外のフォンテーヌブローの療養所で、結核のため34歳で逝去。主な既訳:『マンスフィールド短篇集』(ちくま文庫)、『マンスフィールド短編集』(新潮文庫)、『マンスフィールド短篇集――幸福・園遊会 他十七篇』(岩波文庫)、『マンスフィールド全集』(新水社)

芹澤 恵  (セリザワ メグミ)  (翻訳

成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書にR・D・ウィングフィールド「フロスト」警部シリーズ、ケヴィン・ウィルソン『地球の中心までトンネルを掘る』(東京創元社)、O・ヘンリー『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』、ジェイムズ・サーバー『傍迷惑な人々』(光文社)、メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』(新潮社)、デイナ・ヘインズ『クラッシャーズ 墜落事故調査班』(文藝春秋)、『密林の夢』(早川書房)など。

上記内容は本書刊行時のものです。