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風の演劇 内田 洋一(著/文) - 白水社
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風の演劇 (カゼノエンゲキ) 評伝別役実 (ヒョウデンベツヤクミノル)

芸術
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発行:白水社
四六判
358ページ
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-560-09650-5   COPY
ISBN 13
9784560096505   COPY
ISBN 10h
4-560-09650-3   COPY
ISBN 10
4560096503   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年6月30日
最終更新日
2018年8月6日
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書評掲載情報

2018-12-29 朝日新聞  朝刊
評者: 椹木野衣(美術批評家)
2018-12-16 毎日新聞  朝刊
評者: 渡辺保(演劇評論家)
2018-12-16 毎日新聞  朝刊
評者: 山崎正和(劇作家)
2018-11-03 朝日新聞  朝刊
評者: 保阪正康(ノンフィクション作家)
2018-09-23 読売新聞  朝刊
評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者)
2018-09-09 毎日新聞  朝刊
評者: 渡辺保(演劇評論家)
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紹介

日本の演劇を塗り替えた劇作家の半生
 日本のベケットとも称賛され、はじめてわが国の不条理演劇を確立、発展させてきた偉大な劇作家の半生を、日本経済新聞編集委員である著者が、7年間にわたるロングインタビューや周辺取材をもとに、畏敬の念を込めて書き下ろした力作評伝。
 別役実は満洲で生まれ、敗戦とともに実家のある高知へと引き揚げてきた。別役作品の多くに登場する電信柱とベンチ、そこに吹く風は、少年時代の原風景といってもいい。
 評伝の魅力の一つが縁戚関係を辿ることにあるという点では、別役家と寺田寅彦や安岡章太郎が遠縁にあたるのも、文学好きには興味深いところ。
 父を満洲で失った家族はその後、母方の実家を頼って静岡県清水市に移住。小学校の1年下には、のちに早稲田小劇場をともに創立する演出家の鈴木忠志がいたが、二人に面識はなかったという。
 家族の移動はさらに続き、長野を経て東京へ。別役実は大学時代に演劇の魅力に開眼、以後孤高の道を歩み続けてきた。著者は豊富なエピソードを紹介しながら、演劇のみならず、童話や歌詞、エッセイなども含め、別役実の全身像に迫る。付録の全作品解説は、貴重な資料。

著者プロフィール

内田 洋一  (ウチダ ヨウイチ)  (著/文

1960年東京生まれ。83年早稲田大学政治経済学部政治学科卒後、日本経済新聞社入社。84年から文化部で舞台芸術を中心に美術、音楽などを幅広く取材、2004年から編集委員。著書に『あの日突然、遺族になった 阪神大震災の十年』(白水社)、『風の天主堂』(日本経済新聞社)、『現代演劇の地図』『危機と劇場』(いずれも晩成書房)、編著書に『日本の演劇人 野田秀樹』(白水社)。

上記内容は本書刊行時のものです。