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風の演劇
評伝別役実
発行:白水社
四六判
358ページ
定価
4,200円+税
- 書店発売日
- 2018年8月23日
- 登録日
- 2018年6月30日
- 最終更新日
- 2018年8月6日
書評掲載情報
2018-12-29 |
朝日新聞
朝刊 評者: 椹木野衣(美術批評家) |
2018-12-16 |
毎日新聞
朝刊 評者: 渡辺保(演劇評論家) |
2018-12-16 |
毎日新聞
朝刊 評者: 山崎正和(劇作家) |
2018-11-03 |
朝日新聞
朝刊 評者: 保阪正康(ノンフィクション作家) |
2018-09-23 |
読売新聞
朝刊 評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者) |
2018-09-09 |
毎日新聞
朝刊 評者: 渡辺保(演劇評論家) |
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紹介
日本の演劇を塗り替えた劇作家の半生
日本のベケットとも称賛され、はじめてわが国の不条理演劇を確立、発展させてきた偉大な劇作家の半生を、日本経済新聞編集委員である著者が、7年間にわたるロングインタビューや周辺取材をもとに、畏敬の念を込めて書き下ろした力作評伝。
別役実は満洲で生まれ、敗戦とともに実家のある高知へと引き揚げてきた。別役作品の多くに登場する電信柱とベンチ、そこに吹く風は、少年時代の原風景といってもいい。
評伝の魅力の一つが縁戚関係を辿ることにあるという点では、別役家と寺田寅彦や安岡章太郎が遠縁にあたるのも、文学好きには興味深いところ。
父を満洲で失った家族はその後、母方の実家を頼って静岡県清水市に移住。小学校の1年下には、のちに早稲田小劇場をともに創立する演出家の鈴木忠志がいたが、二人に面識はなかったという。
家族の移動はさらに続き、長野を経て東京へ。別役実は大学時代に演劇の魅力に開眼、以後孤高の道を歩み続けてきた。著者は豊富なエピソードを紹介しながら、演劇のみならず、童話や歌詞、エッセイなども含め、別役実の全身像に迫る。付録の全作品解説は、貴重な資料。
上記内容は本書刊行時のものです。