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評伝 鶴屋南北(全2巻・分売不可) 古井戸 秀夫(著/文) - 白水社
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【利用不可】

評伝 鶴屋南北(全2巻・分売不可) (ヒョウデンツルヤナンボク)

芸術
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発行:白水社
A5判
1630ページ
定価 25,000円+税
ISBN
978-4-560-09623-9   COPY
ISBN 13
9784560096239   COPY
ISBN 10h
4-560-09623-6   COPY
ISBN 10
4560096236   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年2月27日
最終更新日
2018年7月28日
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紹介

大南北の生涯と作品を描く大作

 坪内逍遥が、日本のシェイクスピアに譬えた四世鶴屋南北、いわゆる大南北の生涯と作品を、同時代の役者や作者などの動向をふまえながら、第一人者が長年にわたる研究成果を基に書き下ろした畢生の大作。
 中村座や市村座が立ち並ぶ芝居町の一角にある紺屋で産声をあげたとされる南北は作者部屋へと飛び込み、爾来75年に及ぶ生涯の50余年をその作者部屋で過ごしながら、押しも押されぬ狂言作者へと上り詰めた。
 その自由自在な演劇構造──悪人が善人になり、善人は悪人に変わる。女だと思えば男、男が女にもなり、姫は遊女にもなった。歴史という名の時間も、人格も、男女の性までも自在に操られ、鮮やかな仕掛けで見物を引き込む筆づかいを見せた。
 作品数は「九十数点に及ぶ」と著者は類推する。現在『鶴屋南北全集』には62作品が収録されているが、こぼれ落ちた写本も少なくはない。
 一度は途絶えた南北再評価の動きは、大正の震災後、渥美清太郎を中心にするものだった。そしてそれ以降、日本の演劇は南北を求め続けている。五代目松本幸四郎をはじめとする役者を通して、南北の筆が探し求めて動いたものは何か。本書は南北を取り巻いて渦巻く「畸人」たちの群像ドラマでもある。

上記内容は本書刊行時のものです。