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コンドルセと〈光〉の世紀 永見 瑞木(著/文) - 白水社
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コンドルセと〈光〉の世紀 (コンドルセトヒカリノセイキ) 科学から政治へ (カガクカラセイジヘ)

哲学・宗教
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発行:白水社
四六判
308ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-560-09596-6   COPY
ISBN 13
9784560095966   COPY
ISBN 10h
4-560-09596-5   COPY
ISBN 10
4560095965   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年11月28日
最終更新日
2018年1月12日
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書評掲載情報

2018-03-18 朝日新聞  朝刊
2018-03-11 読売新聞  朝刊
評者: 坂井豊貴(慶應義塾大学教授、経済学者)
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紹介

大革命が押し流した時間へ
 旧体制の末期からフランス革命期に科学者そして政治家として生きたコンドルセは今日、『人間精神進歩史』でその名が知られている。そのイメージは、人間理性の無限の可能性を素朴に信じる楽観的な進歩主義者というものだろう。
 本書は、この〈楽観的な進歩主義者〉というコンドルセ像を打ち壊すことに最大の力点が置かれる。その際に注目されるのが、科学・アメリカ革命・旧体制改革という視角である。
 フランス数学界の重鎮ダランベールの寵愛を受けたコンドルセは早くからパリ王立科学アカデミーや有名サロンで頭角を現すが、ルイ16世の治世となり、テュルゴが財務総監に就任したことで人生が大きく変わる。テュルゴは王国統治にあたり、自然科学を重視し、コンドルセはじめ科学アカデミーから積極的に人材を登用したのだ。
 テュルゴ失脚後、科学の世界に戻った彼だったが、科学アカデミーの終身書記に就任した1776年、新大陸で独立宣言が採択される。これに触発されたフランクリンらとの交流が一度挫折した政治への思いに再び火を点けることになる。18世紀思想史という時間軸に沿うことで大革命が押し流したものを一つひとつ掬い出す試み。

著者プロフィール

永見 瑞木  (ナガミ ミズキ)  (著/文

東京大学法学部卒業。2007年から2012年にかけてフランス政府給費を受け、パリ第一大学哲学科博士課程に在籍。2014年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。2015年に博士号(法学)取得。現在、立教大学法学部助教。専門は政治学史。主な論文に「コンドルセにおける公教育の構想――科学と権力の関係をめぐって」『國家學會雑誌』120巻、1・2号。

上記内容は本書刊行時のものです。