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アメリカの汚名 リチャード・リーヴス(著/文) - 白水社
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アメリカの汚名 (アメリカノオメイ) 第二次世界大戦下の日系人強制収容所 (ダイニジセカイタイセンカノニッケイジンキョウセイシュウヨウジョ)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
372ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-560-09583-6   COPY
ISBN 13
9784560095836   COPY
ISBN 10h
4-560-09583-3   COPY
ISBN 10
4560095833   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年9月27日
最終更新日
2017年11月21日
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書評掲載情報

2018-02-04 朝日新聞  朝刊
評者: 保阪正康(ノンフィクション作家)
2018-01-20 日本経済新聞  朝刊
2018-01-07 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 横山良(神戸大学名誉教授)
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紹介

人種隔離政策の恐るべき実態
 太平洋戦争中、敵国日本にルーツを持つというだけの理由で、12万人もの日系アメリカ人が劣悪な環境の収容所に隔離された。本書は、アメリカ人ジャーナリストが、自国の戦時ヒステリーが引き起こした「醜態」の一部始終を描いたノンフィクションである。マイノリティー問題の一つとして謝罪と賠償だけで片づけるのではなく、国家としてのアメリカが自国民に対してどのような仕打ちをし、それを追認・黙認してきたのか、自分たちの歴史として意識し続ける必要があるというのが著者のスタンスだ。
 突然、日常から切り離され、収容所へと送られていく悲惨さや、収容所内における一世と二世との確執など、生存者へのインタビューのほか、私信や回想録、公的資料から積み重ねられるエピソードの数々は、微に入り細をうがち圧倒的である。
 人種差別、排外主義、恐怖と表裏をなす報復感情……アメリカ史に連綿としてある暗部を暴きながら、冷静に事実を見据え、アメリカ社会の光と影を浮かび上がらせた力作。そこには当然、アフリカ系をはじめ、イスラーム教徒らマイノリティーに対して同じ行為を繰り返しはしないかと自問する姿勢が見て取れる。

著者プロフィール

リチャード・リーヴス  (リーヴス)  (著/文

アメリカのジャーナリスト、コラムニスト。1936年生まれ。スティーヴンス工科大学卒業。66年から71年まで『ニューヨーク・タイムズ』政治部長を務めたのち、『ニューヨーカー』『エスクワイア』など主要紙誌のコラムニスト・編集者として活躍。また、公共放送サービス(PBS)のドキュメンタリー番組「フロントライン」で主任記者を務めた。エミー賞(80年)をはじめ、活字・映像の分野で数々の賞を受賞。著書多数。現在、南カリフォルニア大学で教鞭を執る。

園部 哲  (ソノベ サトシ)  (翻訳

翻訳家。一橋大学法学部卒業。訳書に『北朝鮮 14号管理所からの脱出』『アジア再興』(以上、白水社)、『密閉国家に生きる』(中央公論新社)、『北極大異変』(集英社インターナショナル )、共訳書にシャーウィン裕子著『夢のあと』(講談社、2008年)がある。ロンドン在住。

上記内容は本書刊行時のものです。