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ベルリン陥落 1945(新装版)
発行:白水社
四六判
674ページ
定価
4,800円+税
- 書店発売日
- 2017年8月20日
- 登録日
- 2017年7月7日
- 最終更新日
- 2017年8月25日
紹介
「戦争の本質」を突く名著
数百万の兵員と最強兵器を総動員して交戦した、空前絶後の殲滅戦の最終局面、それが「ベルリン攻防戦」だ。本書は、世界的ベストセラー『第二次世界大戦』を著した英国の泰斗が、回想や証言を駆使し、複雑な戦況、ヒトラーやスターリン、各国指導者の思惑と動向、戦時下の市民の生活を臨場感ある筆致で描く、戦史ノンフィクションだ。
とりわけ本書は、戦時下の女性に対する性暴力の実態を明らかにしている点に特徴がある。ソ連将兵による犠牲になったのは、ドイツ人女性だけでなく、解放されたユダヤ人やポーランド人、さらにはソ連人女性にも被害が拡大した。極限状態を生き延びるために、敵兵の「愛人」になるケースも多くみられたという。
「戦争と性暴力は不可分の関係にある。…今回日本で刊行される意義は大きい。日本も本書が描く戦時性暴力を繰り返し体験してきたからである。…戦争は加害と被害を幾重にも重層化させる。…本書は戦争の被害と加害の両面を見つめる読者にさらなる示唆を与えてくれるだろう」(石田勇治「解説」より)。
まさに本書は、「戦争の本質」を突く決定版といえる。
上記内容は本書刊行時のものです。