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[新版]〈起業〉という幻想 アメリカン・ドリームの現実

社会一般 ラノベ

スコット・A・シェーン(著/文), 谷口 功一(翻訳), 中野 剛志(翻訳), 柴山 桂太(翻訳)
発行:白水社

四六判   290頁 
定価 2,900円+税

ISBN 978-4-560-09571-3   C0034

書店発売日 2017年9月13日
登録日 2017年7月27日

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紹介

会社を辞めて「起業」に走る前に
 マイクロソフトのビル・ゲイツ、アップルを立ち上げたスティーブ・ジョブズ、オラクル創業者のラリー・エリソン。こうした人物に象徴されるように、身ひとつでたたき上げた「起業」に成功して巨万の富を築くというアメリカン・ドリームは今なお、〈神話〉として米社会を根本で支えている。
 しかし、本書によれば、現実はまったく異なる。連邦準備制度理事会や国勢調査局などの経済統計から浮かび上がる起業のごくありふれた光景はこんな具合だ。
 米中西部の都市ララミー。大学中退歴のある40歳代の白人既婚男性が「よそで働きたくない」という動機から職を転々とし、挙句、生活が逼迫して起業に手を染める!
 もちろん、そんな彼が手掛けるビジネスはアメリカン・ドリームとは程遠く、建設会社や自動車修理工場のようなローテクに限られる。そして、資金繰りは芳しくなく、5年以内に消える運命にある……。
 本書は、経済成長や雇用創出(失業率)、人種や性別まで、統計を駆使して、もうひとつのアメリカを浮き彫りにする試みでもある。職を転々として起業に身をやつす米国人の姿は、産学官が一体になって起業を喧伝する日本社会に一石投じることは間違いない。

著者プロフィール

スコット・A・シェーン(シェーン)

1964年生まれ。ケース・ウェスタン・リザーブ大教授。ペンシルベニア大で博士号を取得後、MITなどを経て現職。ハイテク産業を中心にビジネスチャンスの発見や経営資源の統合について研究している。『“起業”という幻想―アメリカン・ドリームの現実』でBest Business Books of 2008、Toronto Globe and MailとBest Business Books of 2008、Inc Magazineに選ばれたほか、2002年には米経営学会最優秀論文賞を受賞。

谷口 功一(タニグチ コウイチ)

1973年生まれ。東京大学法学部卒。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。現在、首都大学東京法学系教授。主な著作に『ショッピングモールの法哲学』(白水社)、『日本の夜の公共圏』(編著、白水社)他。

中野 剛志(ナカノ タケシ)

1971年生まれ。東京大学教養学部教養学科(国際関係論)卒。通商産業省(現・経済産業省)を経て、評論家。エディンバラ大学より博士号(社会科学)取得。主な著作に『TPP亡国論』(集英社新書)、『真説・企業論』(講談社現代新書)他。

柴山 桂太(シバヤマ ケイタ)

1974年生まれ。京都大学経済学部経済学科卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。現在、同研究科准教授。主な著作に『静かなる大恐慌』(集英社新書)他、主な訳書に『グローバリゼーション・パラドクス』(白水社)他。

上記内容は本書刊行時のものです。