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不屈 陳光誠(著/文) - 白水社
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不屈 (フクツ) 盲目の人権活動家 陳光誠の闘い (モウモクノジンケンカツドウカチンコウセイノタタカイ)

社会一般
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発行:白水社
四六判
412ページ
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-560-09544-7   COPY
ISBN 13
9784560095447   COPY
ISBN 10h
4-560-09544-2   COPY
ISBN 10
4560095442   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年2月24日
最終更新日
2017年4月12日
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書評掲載情報

2017-07-01 日本経済新聞  朝刊
評者: 金野純(学習院女子大学准教授)
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紹介

言論弾圧の実態を生々しく描写
 2012年5月、中国の人権活動家・陳光誠はニューヨークに向け、妻子とともに北京空港を発った。地元当局による不当な身柄拘束や投獄、長期にわたる自宅軟禁、そして決死の脱出行を経て、米中高官によるぎりぎりの折衝の末に実現した、事実上の亡命だった。本書は、この「事件」で世界にその名を知られることになった陳光誠の回想録である。
 山東省臨沂市の貧農の家に生まれた陳は、幼少期に失明し、10代後半まで読み書きができなかった。その後、南京中医薬大学で鍼と按摩を修得する一方、障害者に対する不当課税の是正を求めるため、独学で法律を学ぶ。以来、法律の知識をもとに、地元の農民や障害者、女性の権利擁護に取り組んできた。
 当局による一連の弾圧が始まったのは2005年6月、「一人っ子政策」の一環として人工妊娠中絶や不妊手術を強制した臨沂市を相手取って陳が集団訴訟を起こしてからだ。これを境に陳一家の生活は一変する。
 「奇跡の脱出劇」ともいえる事件の真相を明かす貴重な記録であり、また言論弾圧の過酷な現実の一端を生々しく描いた迫真のドキュメント! 解説=城山英巳(時事通信)

著者プロフィール

陳光誠  (チンコウセイ)  (著/文

1971年、中国山東省東師古村に生まれる。幼少期に失明し、十代後半まで読み書きができなかったが、その後、独学で法律を学び、市井の人びとのために闘う人権活動家となった。中国では「裸足の弁護士」として知られる。自宅軟禁を逃れ、米国へと脱出する一連の事件は世界中で大々的に報じられた。2012年、ニューヨーク大学ロースクールに入学。13年以降は、カトリック大学、ウィザースプーン研究所、ラントス財団などで上席研究員を務めている。現在、妻と2人の子供たちとともにワシントンDC在住。

河野 純治  (コウノ ジュンジ)  (翻訳

翻訳家。1962年生まれ。明治大学法学部卒業。主な訳書に『ピュリツァー賞受賞写真全記録』(日経ナショナルジオグラフィック社)、『趙紫陽極秘回想録』『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』(以上、光文社)、『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』『ホーキングInc.』(以上、柏書房)、『イスラエル秘密外交』(新潮文庫)、『中国安全保障全史』(みすず書房)、『アフガン侵攻1979-89』(白水社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。