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張作霖 杉山 祐之(著/文) - 白水社
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張作霖 (チョウサクリン) 爆殺への軌跡一八七五‐一九二八 (バクサツヘノキセキ)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
356ページ
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-560-09534-8   COPY
ISBN 13
9784560095348   COPY
ISBN 10h
4-560-09534-5   COPY
ISBN 10
4560095345   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年11月26日
最終更新日
2017年1月13日
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書評掲載情報

2017-03-18 日本経済新聞  朝刊
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紹介

人物像と時代を重層的に描いた本格評伝
 東京裁判以来、日本では、張作霖爆殺事件に関する膨大かつ詳細な調査・研究が積み重ねられてきた。しかし、満洲(現・中国東北部)に生まれ、清朝末期から中華民国初期の軍閥の時代を生きた人間としての張作霖の全体像は、ほとんど知られていない。
 本書は、基本史料はもとより、改革開放後、とりわけ2000年以降に公開された史書、報道、論文の類に依拠し、張作霖の生い立ちから爆殺に至る軌跡を再構築したものである。草莽から身を起こした張作霖は、けた違いの器量によって乱世を駆け上がっていく。匪賊を斃し、モンゴル兵と死闘を演じ、常勝を誇る大軍閥と激突、革命軍にも白旗を掲げることはなかった。満洲を勢力圏とする日本に対しては、その力を利用しながら、傀儡の道を選ぶことなく、最後は日本軍に殺された。
 側近や仇敵らのサイドストーリー、日本側の思惑などを盛り込んで、張作霖の人物像と時代の空気を重層的に描くと同時に、激動する近代中国の実像に迫り、遠くない未来に奈落が待ち受けている日本の運命を浮き彫りにする力作である。『覇王と革命』(小社刊)で軍閥混戦の時代を描いた著者が満を持して放つ本格評伝!

著者プロフィール

杉山 祐之  (スギヤマ ヒロユキ)  (著/文

1962年鹿児島県出身。東京外国語大学中国語学科卒業後、読売新聞社入社。新潟支局、ハノイ支局勤務ののち、計十数年にわたり北京特派員。中国総局長、論説委員などを経て、現在、中国駐在編集委員。著書に『覇王と革命――中国軍閥史一九一五-二八』(白水社)、訳書に馬立誠『〈反日〉からの脱却』、同『反日』、共著に『膨張中国』(以上、中央公論新社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。