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わたしはこうして執事になった ロジーナ・ハリソン(著/文) - 白水社
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わたしはこうして執事になった (ワタシハコウシテシツジニナッタ)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
369ページ
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-560-09527-0   COPY
ISBN 13
9784560095270   COPY
ISBN 10h
4-560-09527-2   COPY
ISBN 10
4560095272   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年9月28日
最終更新日
2016年11月14日
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書評掲載情報

2017-01-29 朝日新聞  朝刊
評者: 中村和恵(明治大学教授)
2017-01-22 日本経済新聞  朝刊
評者: 小林章夫(帝京大学教授)
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紹介

華麗なる時代の最後の輝きの日々
 登場するのは、『日の名残り』の主人公のモデルといわれる「クリヴデンのリー卿」ことアスター子爵家のエドウィン・リー、ニューヨークの英国大使館執事を務めた「執事の王子」チャールズ・ディーンら業界の名執事たちに、途中で他業界へ移ったひとりを加えた5人。
 彼らはみな、18世紀後半~第二次大戦前のイギリスで、地方の労働者階級の家に生まれて10代前半から働きはじめ、それぞれ異なるキャリアをへて執事への道を歩む。執事になってからの、大邸宅の日常や豪華な大イベントを取り仕切る責任者としての、驚くような仕事内容と、責任にともなう孤独な立場。チャーチル首相や王家の人々との関わり。そして、20世紀社会の激変に翻弄されながら、華麗な貴族の時代の終わりを目の当たりにする哀しみ……。華やかなまま引退する者もいれば、悲運に見舞われた雇用主一家にあくまで忠義を尽くす者、〝旧時代の雇い主〟の要求と〝新時代の部下〟という現実の板ばさみになって苦しむ者など、その結末はさまざまだ。
 5人それぞれが一人称で語る人生の物語は、楽しい読み物であると同時に、20世紀イギリス史の貴重な記録である。

著者プロフィール

ロジーナ・ハリソン  (ハリソン)  (著/文

1899年イギリス、ヨークシャーに、石工の父と洗濯メイドの母の長女として生まれる。1918年、18歳でお屋敷の令嬢付きメイドとしてキャリアをスタート、1928年にアスター子爵家の令嬢付きメイドとなり、同年、子爵夫人ナンシー・アスター付きメイドに昇格する。以後35年にわたってアスター家に仕えた。1975年に『おだまり、ローズ――子爵夫人付きメイドの回想』、76年に本書を刊行、1989年没。

新井 雅代  (アライ マサヨ)  (翻訳

津田塾大学学芸学部国際関係学科卒。訳書はピクネット『トリノ聖骸布の謎』、ウーリー『オークションこそわが人生』(以上、白水社)ほか。

新井 潤美  (アライ メグミ)  (監修

上智大学文学部英文学科教授。著訳書は『階級にとりつかれた人びと――英国ミドル・クラスの生活と意見』(中公新書)、『不機嫌なメアリー・ポピンズ――イギリス小説と映画から読む「階級」』(平凡社新書)、『執事とメイドの裏表――イギリス文化における使用人のイメージ』(白水社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。