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オはオオタカのオ
発行:白水社
四六判
370ページ
定価
2,800円+税
- 書店発売日
- 2016年9月28日
- 登録日
- 2016年7月26日
- 最終更新日
- 2016年9月17日
書評掲載情報
2016-11-27 |
朝日新聞
朝刊 評者: 蜂飼耳(詩人、作家) |
2016-11-20 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 佐々木幹郎(詩人) |
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紹介
野生との絆を結ぶ鮮烈なメモワール
幼い頃から鷹匠に憧れて育ち、最愛の父の死を契機にオオタカを飼い始めた「私」。ケンブリッジの荒々しくも美しい自然を舞台に、新たな自己と世界を見いだす鮮烈なメモワール。
2007年夏、「私」は雌のオオタカの幼鳥を自宅に迎え、「メイベル」と名づける。その飼育と調教を通じて思索を深めながら、父の死を乗り越えていくまでの1年余りのエピソードが30のユニークな章に綴られる。
オオタカと暮らし、戸外で飛ばす日々の営み、「私」の心の揺れ動き、その一瞬一瞬が生き生きと克明に語られる。鷹の生態をはじめ、周辺の気候や風景、動植物の描写はみずみずしく詩的で、とりわけ鷹狩りのシーンは息をのむ迫力である。
各章の随所に、英国の作家T・H・ホワイトの『オオタカ』と、彼の葛藤と矛盾に満ちた人生を「私」が語り直すような印象的なパラグラフが挿入される。半世紀近く前に生きた人物と作品に肉薄し、著者とホワイトの間には時代を超えた同志とも呼ぶべき関係が生まれ、感動を呼ぶ。
2014年度コスタ賞およびサミュエル・ジョンソン賞に輝き、各紙誌の年間ベストブックに選出、世界20か国で翻訳された、英米50万部超のベストセラー!
上記内容は本書刊行時のものです。