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インド独立の志士「朝子」 笠井 亮平(著/文) - 白水社
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インド独立の志士「朝子」 (インドドクリツノシシアシャ)

歴史・地理
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発行:白水社
四六判
270ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-560-08495-3   COPY
ISBN 13
9784560084953   COPY
ISBN 10h
4-560-08495-5   COPY
ISBN 10
4560084955   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0022  
0:一般 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年1月27日
最終更新日
2016年4月1日
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書評掲載情報

2017-08-12 日本経済新聞  朝刊
評者: 近藤則夫(アジア経済研究所南アジア研究グループ長)
2016-06-05 産經新聞  朝刊
評者: 楊海英(静岡大学教授)
2016-05-29 日本経済新聞  朝刊
2016-05-15 朝日新聞
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紹介

日本で生まれ育ったインド人女性の数奇な運命
 アシャ(日本名「朝子」)という女性のことを知る者はそう多くないだろう。アシャは1928年、神戸を拠点にインド独立運動を展開していた父サハーイと母サティの間に長女として生まれた。サハーイは、日本におけるインド独立運動のなかでは「中村屋のボース」ことR・B・ボースに次ぐ存在で、「自由インド仮政府」の閣僚を務めた人物でもある。
 神戸の小学校を卒業後、昭和高女(昭和女子大学の前身)在学中に来日したチャンドラ・ボースに感化されてインド独立運動に身を捧げることを誓ったアシャは、インド国民軍(INA)に入隊することを決意。1945年5月、バンコクにあったINA婦人部隊に配属されるも、日本の敗戦により活動は終了してしまう。その翌年、シンガポールで父と合流したのち、アシャは生まれて初めて祖国インドの地を踏んだ――。
 本書は、本人と関係者へのインタビューのほか、未公開の日記や回顧録など貴重な資料を駆使し、一独立運動家の目で見た戦前・戦後の日印関係を再構成。日本で生まれ育ち、若くしてインド独立運動に身を投じたアシャとその家族の数奇な運命を通して、気鋭の研究者が日印関係史に新たな視角をもたらした傑作である。

目次

プロローグ――出征

第一章 父と母の物語――インド独立運動家の両親のもとに生まれて
第二章 上京――昭和高女への進学
第三章 転機――チャンドラ・ボース登場
第四章 南へ――女学生「朝子」から兵士「アシャ」へ
第五章 入隊――インド国民軍婦人部隊とアシャ
第六章 絶望と混乱――インド国民軍の終焉
第七章 祖国の地――インド独立とビハール州での新生活

 エピローグ――「アシャ」と「朝子」のあいだで

 あとがき/注/参考文献/人名索引/事項索引

著者プロフィール

笠井 亮平  (カサイ リョウヘイ)  (著/文

1976年、愛知県生まれ。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科にて修士号取得後、在中国、在インド、在パキスタンの日本大使館で外務省専門調査員を歴任。現在は岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員として南アジア・中国情勢に関する研究を行っているほか、早稲田大学大学院(2015年~)および日本経済大学(2014年~)で非常勤講師を務めている。共著に『軍事大国化するインド』(亜紀書房)、『インド民主主義の発展と現実』(勁草書房)、『台頭するインド・中国』(千倉書房)など。翻訳者としても活動しており、訳書に『ネオ・チャイナ』(白水社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。