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アレゴリー アンガス・フレッチャー(著/文) - 白水社
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アレゴリー (アレゴリー) ある象徴的モードの理論 (アルショウチョウテキモードノリロン)

哲学・宗教
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発行:白水社
四六判
598ページ
定価 7,600円+税
ISBN
978-4-560-08309-3   COPY
ISBN 13
9784560083093   COPY
ISBN 10h
4-560-08309-6   COPY
ISBN 10
4560083096   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年2月24日
最終更新日
2017年4月12日
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紹介

思考の仲介者=アレゴリーの復権
 18世紀の文芸理論から20世紀前半のニュー・クリティシズムに至るまで、アレゴリーは「抽象的観念を絵画的言語に移し替えたもの」でしかない、深みのない表現形式として、低い評価を与えられてきた。1964年刊行の本書は、こうしたアレゴリー蔑視、シンボル優位の風潮に異議をとなえ、表象論の新しい展開とも呼応しながら、アレゴリー復権の契機となった画期的名著である。
 ギリシャ・ローマの古典、聖書釈義から、『神曲』、『妖精の女王』、シェイクスピア、ホーソン、カフカ、さらには『一九八四年』、『蠅の王』、SFに至るまで、脈々と受け継がれたアレゴリー文学の系譜を自在に参照し、その多様なかたちを示したフレッチャーは、アレゴリーを「思考の仲介者」として評価し、その宇宙的スケールを絢爛と語っていく。テクストに体系的に註釈を加えていくモードであるアレゴリーは、宗教的、哲学的、文化的な諸信念の混淆へと向かう。アレゴリーは「放逐せず、結集させる。同時に多様な起源、多彩な知的スタイルの感覚を保持する」。多様性が様々な場面で問題となっている現在、著者がアレゴリーのモードに読み取った「思考の仲介者」の機能はさらに重要性を増している。

著者プロフィール

アンガス・フレッチャー  (フレッチャー)  (著/文

1930年、ニューヨーク生まれ。英文学・比較文学者。ニューヨーク市立大学特別名誉教授。著書に『アレゴリー』(64)、『思考の図像学』(71。法政大学出版局)、『アメリカ詩のための新理論』(2004)、『シェイクスピア時代における時間・空間・運動』(2007)など。

伊藤 誓  (イトウ チカイ)  (翻訳

1951年生まれ。英文学者。東京教育大学大学院修士課程修了。首都大学東京教授。主な著書に『〈ノヴェル〉の考古学』(法政大学出版局)、訳書にアンガス・フレッチャー『思考の図像学』(法政大学出版局)、デイヴィッド・ロッジ『バフチン以後』(法政大学出版局)など。

上記内容は本書刊行時のものです。