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異次元緩和の真実 木内 登英(著/文) - 日本経済新聞出版社
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異次元緩和の真実 (イジゲンカンワノシンジツ)

ビジネス
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四六判
336ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-532-35756-6   COPY
ISBN 13
9784532357566   COPY
ISBN 10h
4-532-35756-X   COPY
ISBN 10
453235756X   COPY
出版者記号
532   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年10月25日
最終更新日
2017年11月14日
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書評掲載情報

2018-02-04 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 服部茂幸(同志社大学教授)
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紹介

●一貫して反対票を投じてきたその根拠
著者の木内氏は、2012年より日銀審議委員を務めてきた。当初は白川総裁のもと、「日銀は過度に金融緩和に慎重」と言われ、木内氏はむしろ積極派とみられていた。
しかし、翌年に黒田総裁に代わると、日銀は「超金融緩和」路線に向かうことに。その中で、積極派を自認していた著者も、相対的には「慎重派」へと変化することになった。
「少数意見を通すには常に自分で考え方やロジックを整理し、議論に臨まなければいけない。それが大変だった」と木内氏は述べているが、この本にはその論理が詰まっている。報道等で伝わっている考えはごく一部であり、この本は5年間の審議委員を全うした男のまさに集大成といえる。

●副作用を上回る効果を最大化せよ
金融政策は難しい。財政政策のように「財源」などのコストがみえにくく、すぐに効果がみえないからである。それでも目先のことではなく、中長期的に、その効果と、特に「副作用」について考えなければならない。そういう意味では、「何が何でも2%の物価上昇目標」「大量の国債買い」は副作用が大きいと木内氏は言う。異次元緩和においてどのくらい効果を生んでいるかを示す物差しの一つが実質金利だが、14年で底入れしていて、追加的な策は意味をなしていないという。
では木内氏が描く出口戦略とは。(1)長期金利目標の廃止、(2)階層型当座預金制度を廃止したうえで付利金利を+0.1%に、(3)国債買い入れ増加ペースに目標を設定し、それを段階的に縮小。

目次

第1章 異次元緩和に思うこと

第2章 国債買入れの持続性と政策効果

第3章 マイナス金利政策とバブルのリスク

第4章 政策協調とヘリコプター・マネー政策

第5章 日銀の財務健全性リスクと国民負担

第6章 イールドカーブ・コントロールと「出口戦略」

著者プロフィール

木内 登英  (キウチタカヒデ)  (著/文

野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト
1963年生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1987年野村総合研究所に入社。米国に6年、ドイツに4年と海外経験も豊富。2004年に野村證券に転籍。経済調査部長兼チーフエコノミストを経て、2012年から日本銀行政策委員会審議委員に就任。5年の任期を務めた後、2017年野村総研に復帰。

上記内容は本書刊行時のものです。