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異次元緩和の終焉 野口 悠紀雄(著/文) - 日本経済新聞出版社
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異次元緩和の終焉 (イジゲンカンワノシュウエン) 金融緩和政策からの出口はあるのか (キンユウカンワセイサクカラノデグチハアルノカ)

新書
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四六判
264ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-532-35748-1   COPY
ISBN 13
9784532357481   COPY
ISBN 10h
4-532-35748-9   COPY
ISBN 10
4532357489   COPY
出版者記号
532   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年9月23日
最終更新日
2017年10月7日
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書評掲載情報

2017-12-03 朝日新聞  朝刊
評者: 諸富徹(京都大学教授・経済学)
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紹介

○異次元金融緩和が導入されてから、4年たった。2018年には黒田総裁の任期も来る。いまこそ、総括と展望が必要な時だ。日銀は、2016年9月に、「総括的な検証」を行っているが、とても十分とは言えない。

○異次元緩和は、日本経済のどこをどのように変えたのか? 基本的には、経済の基本を改善せず、国債市場を歪めただけの結果に終わった。日本銀行が意図したこと、意図の背後にある理論的な枠組みのどこに問題があったのか?そもそも目標や理論が間違っていたのではないか?

○このまま大量の国債購入が続くと、脱却はきわめて困難になる。なぜなら、金融市場の混乱などの問題解決がますます難しくなるからだ。また、仮に目標インフレ率が実現すると、日銀の財務上の問題、財政負担の増加などの問題が深刻になる。

○いま必要なのは、インフレ目標の達成にこだわることなく、できる限り早く異常な政策から脱却することだ。その際に起こりうる経済と市場の混乱を最小限にとどめるために、何が必要かを早急に検討すべきだ、と著者は説く。

目次

序 論 「金融政策の死」を「経済の死」につなげぬために

第1章 効果なしと分かっていた量的緩和をなぜ繰り返したのか?

第2章 弊害の大きいマイナス金利と長期金利操作

第3章 評価(1)物価上昇率目標は達成できず

第4章 評価(2)消費を増やさず、格差が拡大した

第5章 世界は金融緩和政策からの脱却を目指す

第6章 出口に立ちふさがる深刻な障害

第7章 本当に必要なのは構造改革

著者プロフィール

野口 悠紀雄  (ノグチユキオ)  (著/文

早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年イェール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より現職。専攻はファイナンス理論、日本経済論。著書に、『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)など。近著に『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』『仮想通貨革命』(いずれもダイヤモンド社)、『変わった世界 変わらない日本』(講談社現代新書)『金融政策の死』(日本経済新聞出版社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。