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スティーブ・ジョブズII アップルIIIとリサの蹉跌

コンピュータ ラノベ

脇 英世(著)
発行:東京電機大学出版局

四六判   452頁  並製
価格 2,500円+税

ISBN 978-4-501-55530-6   C3004
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年4月
書店発売日 2017年4月10日
登録日 2017年2月23日

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紹介

既刊『スティーブ・ジョブズ-青春の光と影』の続編。アップルIIがビジカルクの出現で非常な人気を呼んだ時期から、アップルIII、リサの失敗を経て、マッキントッシュの開発にとりかかり始めた時期までを扱う。当時の人間関係や技術を詳細に記述。

目次

第1章 リサ・ニコール・ブレナンの生まれた土地
 クリスアン・ブレナンとの愛の暮らし
 プレシディオ通り8137番地の家
 クリスアン・ブレナンの妊娠
 訴訟書類の語るもの
 リサの誕生
 ロバート・フリードランドとのビジネス契約
 ガーデン・オブ・アラー
 ロバート・フリードランドの山師への変身
 オール・ワン・ファーム
 リサの生まれた林檎園のあった農場
 リサは自分の子供じゃない DNAテスト
 ウッドサイドのジャックリング・ハウス
第2章 スティーブ・ジョブズを取り巻く女性達
 クリスアン・ブレナン
 バーバラ・ヤシンスキー
 ジョーン・バエズ
 裸足のバエズ
 ボブ・ディラン
 花はどこへいった
 スティーブ・ジョブズとの出会い
 ジェニファー・イーガン
 ティナ・レドセ
 ローリーン・パウエル
 モナ・シンプソン
 朝食はオートミールでシロップかけ
第3章 ビジカルクと意外なアップルIIの大成功
 ダン・ブリックリン
 ボブ・フランクストン
 ワープロWPS-8
 アルドリッヒ・ホールでの白日夢
 ダン・フィルストラ
 スプレッド・シートのプロトタイプ
 アップルIIを選択する
 いつのまにかソフトウェアに
 ビジカルクの本格的開発始まる
 ソフトウェア・アーツ社の設立
 ビジカルクの初舞台
 ビジカルクの登場と大成功
 契約書
 アップル・コンピュータの大躍進
 特許を取らなかった失敗
第4章 悲運のアップルIII
 トム・ウイットニー
 アップルIII 本格的ビジネス用コンピュータが必要だ
 アップルソフトBASICのROM化
 ジョン・アークレー
 アップルソフト・ファームウェア・カード
 アップルIIプラス
 アップルIIランゲージ・カード
 ウェンデル・B・サンダーとアップルIII
 アップルIIIの悲惨な失敗
 アップルIIIプラス
 ウェルカムIBM
 デイブ・フラーディン
 リサとケン・ロスミュラー
 ビル・アトキンソン
 PASCALの移植
 ビル・アトキンソンとロスガトス
第5章 ゼロックスとパロアルト研究所
 ゼロックスのコピー事業の独占と不安
 ゼロックスPARC
 ロバート・テイラー
 マンスフィールド修正条項
 研究員集め
 バトラー・ランプソン
 ピーター・ドイッチ
 チャック・サッカー
 バークレー・コンピュータ・コーポレーション(BCC)
 ジェローム・エルキンド
第6章 アラン・ケイ
 MAXC
 アラン・ケイ
 FLEXマシン
 ダイナブック
 未来を予測する最良の方法
 スモールトーク
 ダン・インガルス
 アデル・ゴールドバーグ
 ラリー・テスラー
第7章 ALTOの誕生
 「予算を持っていませんか」
 ALTOの概要
 ALTOの誕生
 ジョン・エレンビーとALTOII
 ローリング・ストーン誌事件
 システムズ開発部門(SDD)
 WYSIWYG
 フューチャーズ・デイと先進システム部門(ASD)の発足
 ノートテイカー
 ドラドの大艦巨砲主義
 ドルフィン
 ゼロックスSTAR
 ダンデリオン
第8章 スティーブ・ジョブズのPARC訪問
 エイブ・ザレム
 スティーブ・ジョブズのPARC訪問
 トリップ・ホーキンス
 アップル・バリューズ
 ジョアンナ・ホフマン
第9章 リサの開発と悲劇
 ジョン・カウチの登場
 リサのソフトウェア開発
 リサのハードウェア開発
 リサの出荷
第10章 マッキントッシュの開発の始まり
 ジェフ・ラスキン
 マッキントッシュの初期の開発グループ
 バレル・スミス
 スティーブ・ジョブズのマッキントッシュ乗っ取り
 70/20の法則
 テキサコ・タワー
 アンディ・ハーツフェルド
 ジェフ・ラスキンの追放
 スティーブ・ウォズニアックの離陸失敗
 マッキントッシュのプリント基板とパイナップル・ピザ
 スティーブ・ジョブズの現実歪曲空間
第11章 マッキントッシュの開発の本格化
 ボブ・ベルビル
 ビル・ゲイツへのマッキントッシュのお披露目
 デル・ヨーカム
 マット・カーター
 デビ・コールマン
 スーザン・バーンズ
 マイクロソフトとの契約
 47名の署名
 第1回マッキントッシュ・グループのリトリート
 第2回マッキントッシュ・グループのリトリート
 商標問題
 リサの発表とスティーブ・ジョブズの失敗
 第3回マッキントッシュ・グループのリトリート
 スティーブ・キャップス
 スーザン・ケア
 バンドリー3号館にはためく海賊旗
 ビル・アトキンソンの不満
 ボブ・ベルビルとアンディ・ハーツフェルドの対立
 ブルース・ホーン
 マッキントッシュのシステム・ソフトウェア
 アンディ・ハーツフェルドの家
第12章 マーケッティング部門の組織化
 マイク・マレー
 マイク・ボイチ
 ジョアンナ・ホフマン
 ベリー・キャッシュ
 スティーブ・ジョブズとベリー・キャッシュ
 マッキントッシュの製品導入計画(PIP)
 ジェイ・エリオットと人事部
 細くてかよわなツイッギー
 ジョージ・クロウ
 バンドリー3号館
 オドワラ・ジュース
 リサ事業部の解体・消滅
あとがき
引用・参考文献
索引

前書きなど

 スティーブ・ジョブズの生涯は、大きくいくつかの時期に分けられる。
 第1期は1955年の生誕から1985年9月のアップル追放までである。第2期はアップル追放後のネクストとピクサーでの苦闘の時期から1997年1月のアップル復帰までである。第3期は1997年のアップル復帰から2011年10月5日の死去までである。この時期、スティーブ・ジョブズは大成功を収め、文字通りのカリスマとなった。
 スティーブ・ジョブズは、どこに生まれても偉大なカリスマになっただろうとも言われている。しかしスティーブ・ジョブズは、シリコンバレーに生まれたからこそ、偉大なカリスマになれたのではないかと私は思っている。そこで私は第1期に先行するものとして『シリコンバレー スティーブ・ジョブズの揺りかご』を書いた(2013年10月刊行)。スタンフォード大学を中心とするシリコンバレーの勃興の様子を描き、スティーブ・ジョブズを生んだシリコンバレーの土壌について描きたかったからである。
 スティーブ・ジョブズが私にとって、最も魅力的だったのは第1期であって、これについては、まず1955年のスティーブ・ジョブズの生誕から1980年末のアップル・コンピュータの上場までを『スティーブ・ジョブズ 青春の光と影』(2014年10月刊行)にまとめた。
 この頃、スティーブ・ジョブズはクリスアン・ブレナンとの間にリサを授かる。この時期はスティーブ・ジョブズの最も人間的な彷徨の時代である。
 そこでアップルIIIとリサの蹉跌の時期を経てマッキントッシュの開発開始の時期を『スティーブ・ジョブズII アップルIIIとリサの蹉跌』にまとめた。そしてその後ジョン・スカリーを社長に迎えた時期から1985年にアップル・コンピュータを追放されるまでを『スティーブ・ジョブズIII マッキントッシュの栄光と悲惨』にまとめた。
 IIとIIIは1冊の本にしたかったが、分量が増えすぎたのでIIとIIIに分けた。つながっている本であるが、別々の本として読めるように、文献表と索引はそれぞれに付けた。

 本書IIは、アップルIIがビジカルクの出現で非常な人気を呼んだ時期から、アップルIII、リサの失敗を経て、マッキントッシュの開発に取り掛かり始めた時期までを扱っている。
 第1章から第2章にかけては、スティーブ・ジョブズを取り巻く女性達について述べた。少しずついろいろな章で取り上げるよりも、まとめて記した方が良いと思ったからである。
 第3章では、ビジカルクの出現によって、アップルⅡの意外な大成功がもたらされたことを述べた。
 第4章では、アップルIIIについて、比較的詳しく述べた。
 第5章、第6章では、アップル・コンピュータのリサやマッキントッシュに大きな影響を与えたゼロックスとパロアルト研究所とアラン・ケイについて述べた。
 第7章「ALTOの誕生」では、リサとマッキントッシュに直接的な影響を与えたALTOについて述べた。ここではALTOにはALTOとALTOIIがあったこと、混同されがちなものにドラド、ダンデリオン、ゼロックスSTAR(ゼロックス8010)があったことをはっきりさせたかった。
 なお第5章から第7章の内容は『ビル・ゲイツI』の内容と重なる部分がある。
 『ビル・ゲイツI』では、ゼロックスPARCのことをチャールズ・シモニーにからませて記述した。少し無理な描き方であったが、今、書けるなら書いておくべきだと判断したからである。本書では、無理な曲げ方を除いて自然な流れになるように変更して再録している。どうしても必要で削れないと思ったからである。また写真や図は入れ替えたり追加したりした。読者の御了解を頂ければ幸いである。
 第8章ではスティーブ・ジョブズのゼロックス・パロアルト研究所訪問によって、リサの開発方針がGUI中心に変更になったことを述べている。
 第9章ではリサの開発体制と失敗について述べている。
 第10章ではマッキントッシュの初期の開発について述べた。
 第11章ではマッキントッシュの開発の本格化について述べ、この開発に関わった人々を詳しく取り扱った。
 第12章では、マッキントッシュ・グループのマーケッティング部門やアップル・コンピュータの人事部門の構築について述べた。

 本書の叙述には、できる限り慎重を期したつもりであるが、浅学菲才の筆者ゆえ、気が付かなかった間違いも多々あるかもしれない。読者の御寛恕を頂ければ幸いである。
 本書が成立できたのは本書の編集に熱心に取り組んで頂いた東京電機大学出版局の小田俊子氏、江頭勝己氏をはじめとする皆さんのおかげである。厚く感謝する。
 また日頃、御指導御鞭撻頂いた東京電機大学 加藤康太郎理事長には深甚なる感謝の意を表したい。

2017年3月
著者 脇 英世

上記内容は本書刊行時のものです。