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ジャイロセンサ技術 多摩川精機株式会社(編) - 東京電機大学出版局
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ジャイロセンサ技術 (ジャイロセンサギジュツ)
原書: 0

工業・工学
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A5判
248ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-501-11550-0   COPY
ISBN 13
9784501115500   COPY
ISBN 10h
4-501-11550-5   COPY
ISBN 10
4501115505   COPY
出版者記号
501   COPY
Cコード
C3054  
3:専門 0:単行本 54:電気
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年4月
書店発売日
登録日
2011年4月10日
最終更新日
2021年1月12日
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紹介

ジャイロセンサは「コマ」の原理を利用したセンサである。物体の位置・速度・加速度・姿勢を計測することができ,今では航空・宇宙からカメラ,自動車など幅広い分野で使用されている。本書はジャイロセンサの原理・機能・利用方法などのポイントをわかりやすく解説し,開発メーカーのノウハウを活かして実際に役立つ知識を多く載せた。

目次

第1章 ジャイロとは
 1.1 序論
 1.2 ジャイロの歴史
 1.3 ジャイロの原理
 1.4 プラットフォーム方式ジャイロとストラップダウン方式ジャイロ
第2章 ジャイロの原理・機能・構造
 2.1 ジャイロの分類
 2.2 原理・機能・構造
第3章 傾斜計と加速度計
 3.1 序論
 3.2 傾斜計
 3.3 加速度計
第4章 性能
 4.1 性能の表し方
 4.2 誤差要因
 4.3 誤差補正
 4.4 性能評価
第5章 慣性基準装置
 5.1 慣性基準装置
 5.2 姿勢・方位基準装置
 5.3 慣性航法装置
 5.4 ハイブリッド慣性航法装置
第6章 ジャイロの応用
 6.1 ジャイロの応用動向
 6.2 移動体の姿勢制御への応用
 6.3 慣性航法装置への応用
 6.4 ジャイロ計器への応用
 6.5 計測装置への応用
 6.6 空間安定装置/スタビライザへの応用
 6.7 追尾装置への応用
第7章 新しい技術と慣性センサ
 7.1 マイクロマシニング技術と慣性センサ
 7.2 応用の広がりと将来
第8章 Q

前書きなど

 ここ10年は,ジャイロの世界が大きく変わった時代のように思われる.ジャイロの象徴でもあった「こま」の存在が,年々危うくなってきている.ドイツで毎年開催されているジャイロ学会があり,ジャイロの世界では,もっとも知られた学会の1つである.その学会から,「こま」のジャイロを扱う論文がすでに見られなくなった.ところが,実際のジャイロの製造現場ではまだ「こま」のジャイロの生産は続いており,今後も必要とするプログラムには残るものと考える.
 しかし,新規プログラムに対応する設計現場では,「こま」のジャイロを提案する機会が明らかに減ってきており,近い将来,「こま」のジャイロが消え去るのではという不安を感じている.この10年間は,サニャック効果を使った光ジャイロ,コリオリ力を使った振動ジャイロといった,「こま」を使わないジャイロが台頭してきた時代である.
 ”ジャイロはむずかしい”と,ジャイロを使用するユーザーの方々からよく聞いた.「こま」の力学,ジンバルの複雑な構造,座標変換,慣性航法理論などの理論が初めての人にとって難解であり,やさしい解説書はないかというものであった.これらの理論体系はジャイロの原理が変わっても,応用理論はまったく同じである.
 近年では,「こま」を使わないジャイロが普及してきたことにより,寿命が長くそして安価なジャイロが世に出ることになった.ジャイロが従来の主要用途であった防衛産業用に加えて,民需産業へと用途が広がっている.それに伴い,ジャイロの新たな用途を開発する技術者が年々増えていくものと思われる.
 このような方々を対象に,本書ではジャイロの原理,役割,用途および応用上でポイントとなる考え方を記述してみた.読者が本書によってジャイロの応用に関わる技術の全体像を理解していただいて,さらに専門的なジャイロならびにその応用に関する技術文献および専門書へと関心が広がることになれば,筆者としては望外の喜びである.

 2001年10月
 筆者代表 坂本 修

 追 記
 本書は2002年の初版発行以来,(株)工業調査会から刊行され,幸いにも長きにわたって多くの読者から愛用されてきました.このたび東京電機大学出版局から新たに刊行されることとなりました.本書が今後とも,読者の役に立つことを願っています.

 2011年4月
 筆者代表 坂本 修

追記

当書籍は(株)工業調査会からの継続販売書籍です。

上記内容は本書刊行時のものです。