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出版者情報
避けられたかもしれない戦争
21世紀の紛争と平和
- 書店発売日
- 2017年12月22日
- 登録日
- 2017年11月14日
- 最終更新日
- 2017年12月7日
書評掲載情報
2018-04-08 |
読売新聞
朝刊 評者: 三浦瑠麗(東京大学講師、国際政治学者) |
2018-02-17 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
国連の平和維持活動局の事務次長として、数々の紛争への介入に
立ち会ったフランス人著者による回顧録。
・なぜ世界の紛争は終わらないのか?
・紛争地域で政治体制を整えるのはなぜ難しいのか?
・紛争終結に向けた国連や各国の試みはなぜうまく行かないのか?
・大国の横暴がいかに紛争地域にダメージを与えているのか?
・紛争介入の舞台裏で、どのような政治的駆け引きが行われているのか?
・テロリズムの台頭は、PKOにどのような影響を及しているのか?
・国連は、21世紀にもその役割を果たしうるのか?
・国連はこれからどう変わらなくてはいけないのか?
・そもそも、国連のような組織に存在意義はあるのか?
日本人が知ろうとしなかった世界の紛争の舞台裏がみえる本。
第二次世界大戦の反省のもと、国際平和と安全の維持、国際問題の解決を目指したはずの国連は、
各国のエゴイズムの前にただ翻弄される存在となりつつある。
その時々で自国の面子のために動くアメリカ、それに異を唱えるフランス、
アメリカ追随のイギリス、本心を見せないロシアと中国……。
対する、国際社会の思惑に左右される紛争当事国アフガニスタン、イラク、グルジア、
コートジボワール、コンゴ、スーダン、レバノン、コソボ、ハイチ、シリア。
新たな脅威としてのテロリズムの台頭。
国連設立の時代とは大きく変わり、従来の秩序では対処しきれない脅威にも
唯一無二の存在として国連がその使命を果たすためには、どのような道があるのか。
変わろうとする国連の姿は、将来国際公務員を目指す若者に希望を与える。
憲法9条改正の議論、緊迫化する米朝関係、不透明感を増す日本の安全保障の現実を直視するなら、
もう無関心ではいられない。これからの世界のなかでの日本を考えるための必読の書。
目次
まえがき――日本語版によせて
序章 平和維持活動のジレンマ
第1章 アフガニスタン――9・11とテロとの戦い
第2章 イラク――集団行動という概念に与えた癒えないダメージ
第3章 グルジア――避けられたかもしれない戦争
第4章 コートジボワール――選挙は平和の近道ではない
第5章 コンゴ民主共和国――武力行使の限界
第6章 コンゴ民主共和国――それに値するか?
第7章 スーダン――分裂した国家に分裂した戦略をあてる危険
第8章 ダルフール――困難をものともせず平和維持部隊を派遣
第9章 レバノン――戦争を終わらせるには
第10章 コソボ――ロング・グッドバイ
第11章 ハイチ――他人を支援することの難しさ
第12章 シリア――なすすべのない世界
第13章 国際連合はどうあるべきか
終章 他者の命への関与はどこまで許されるか
謝辞
索引
上記内容は本書刊行時のものです。