書店員向け情報 HELP
出版者情報
②海の哺乳類編
- 初版年月日
- 2016年12月1日
- 書店発売日
- 2016年12月26日
- 登録日
- 2016年12月1日
- 最終更新日
- 2016年12月22日
紹介
シリーズの第二弾は、野生動物の中でも、主に海域に棲息する哺乳類(イルカ・アザラシ・オットセイ・クジラ・ジュゴン)を対象に、国内外のフィールド最前線で日々格闘する研究者を取り上げ、フィールドワークの魅力を紹介する。
目次
はじめに 森阪匡道
一 故郷 南米をめざして─ながされたってなんのその 吉田弥生
将来の夢 紆余曲折を経て/イロワケイルカの研究/水族館での研究とその成果/人生観が変わった フィールドワークとの出会い/短期集中のイルカ調査/おわりに
コラム 音声研究の片腕たち
二 音声からアザラシの世界を覗く 水口大輔
ダニからアザラシへ─アザラシ研究を始めたきっかけ/野生のクラカケアザラシとの出会い/悩みに悩んだ進路変更/水族館での行動観察(1)オホーツクとっかりセンター/水族館での行動観察(2)おたる水族館/行動観察の難しさ/クラカケアザラシの調査ふたたび/海外でのフィールドワーク─湖に暮らすアザラシ/基礎研究をどのように応用していくか?/おわりに
コラム 「動物運」に立ち向かう
三 野生のイルカを水中で追う 榊原香鈴美
動物の魅力/初めてのイルカの観察/御蔵島ってどこ/島の朝は早い/個体識別調査方法/それぞれに名前を/イルカどうしの関係/好奇心旺盛なイルカたち?/どうやって観察するのか/イルカが棲む海/御蔵の暮らしとイルカ/おわりに
コラム 水中撮影のHOW TO
四 亜南極の無人島でオットセイライフ 岩田高志
ふつうが一番/東鯨会とバイオロギング/はじめての野外調査/データ解析に明け暮れた日々/有益なシステムとくだらないルール/バード島までの道のり/バード島/ナンキョクオットセイ/基地での生活/ナンキョクオットセイの野外調査/オットセイの餌捕りイベントの検出/モニタリング調査/調査の終わり/おわりに
コラム バイオロギングデータの検証とその他の調査テクニック
五 お宝は、化石と遺体とうんち!?─イルカの古生物学者をめざして 丸山啓志
京都でのイルカの化石?/古生物学とは?/この道を志した、きっかけ/私の研究対象がイルカになった理由/はじめてのフィールドワーク(地質調査編)/はじめてのフィールドワーク(遺体収集編)/遺体と向き合って気づいたこと/スナメリ遺体と共に迎えた新年/研究からひろがる展示や教育普及活動/おわりに
コラム フィールドワークの強い味方「ホームセンター・百均」
六 オットセイを追って東奔西走 堀本高矩
きっかけは映画と釣り/北海道へ/海棲哺乳類との出会い/オットセイとの出会い/最初のフィールドへ/新たなフィールド、新たな困難/オットセイを求めて北海道をめぐる/繁殖地に行きたい/最北端の、その先へ/ふたたび、島へ/調査を終えて
コラム オットセイ生け捕り記
七 イルカはどこにいるか? 岩原由佳
イルカ博士への道/研究生活の始まり/外洋へ飛び出す/調査こぼれ話/おわりに
コラム 目視調査の必需品
八 人の暮らしとジュゴン 阿部朱音
鳥羽水族館のジュゴン/ジュゴンはおいしい?/遠きジュゴンへの道/地域研究的フィールドワーク修行/人の暮らしとジュゴンの距離が近い地域へ行こう!/トレス海峡諸島、トレス海峡諸島民/多文化社会の木曜島/住人としてのフィールドワーク─移民系ファミリーのカフェ店員/伝統的ジュゴン猟を「聞く」/トレス海峡諸島民のトーテミズム─バニさんの場合/アートに表現されるジュゴン─ワイアさんの作品/生活の中に複層的に存在するジュゴン/これからの研究
コラム フィールドワーク日常化のすすめ
謝辞
著者紹介
上記内容は本書刊行時のものです。