版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ヤンキーと地元 打越 正行(著/文) - 筑摩書房
.
【利用不可】

ヤンキーと地元 (ヤンキートジモト) 解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち (カイタイヤフウゾクケイエイシャヤミギョウシャニナッタオキナワノワカモノタチ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:筑摩書房
四六判
304ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-480-86465-9   COPY
ISBN 13
9784480864659   COPY
ISBN 10h
4-480-86465-2   COPY
ISBN 10
4480864652   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年3月22日
書店発売日
登録日
2019年2月13日
最終更新日
2024年3月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2019-06-22 朝日新聞  朝刊
評者: 上間陽子(琉球大学教授・教育学)
2019-05-26 毎日新聞  朝刊
2019-05-12 読売新聞  朝刊
評者: 鈴木洋仁(東洋大学研究助手、社会学者)
2019-04-27 朝日新聞  朝刊
評者: 武田砂鉄(ライター)
2019-04-14 産經新聞  朝刊
MORE
LESS

紹介

第6回 沖縄書店大賞・ 沖縄部門大賞受賞!

● ここにあるのは「優しい沖縄」ではなく、地元社会の過酷な掟である。
パシリから始まり、10年という歳月をかけた、驚愕のエスノグラフィー
――岸政彦(社会学者)

●バイクのうなり、工事現場の音、キャバクラの笑い、深夜のコンビニ前のささやき。
本書を満たす音をどう聞き取るのが「正しい」のかは、まだ決まっていない。
――千葉雅也(哲学者)

●上間陽子の『裸足で逃げる』と対になる作品だ。
――藤井誠二(ノンフィクションライター)

朝日 (2019.4.29)
読売 (2019.5.12)
毎日 (2019.5.26)
産経 (2019.4.14)
沖縄タイムス (2019.4.20)
琉球新報 (2019.4.21)
各紙で大絶賛!!

生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、沖縄の若者。
その出会いを原点に、沖縄での調査は始まった。
生きていくために建設業や性風俗業、ヤミ仕事に就いた若者たち。
10年以上にわたって、かれらとつき合ってきた社会学者の、
かつてない記録の誕生!

目次

第一章 暴走族少年らとの出会い
1 広島から沖縄へ
「メンバーにしてください」/暴走族のパシリになる/響き渡る爆音――沖縄調査一日目 etc.
2 拓哉との出会い
「すぐにでも結婚したい」/はじめての土地で彼女をつくる/ナンパをする理由 etc.
3 警官とやり合う
職務質問を受ける/警官と交渉するスキル/調査の前に信頼関係を築く etc.

第二章 地元の建設会社
1 裕太たちとの出会い
「俺、解体屋しかできない」/鉛筆を重いと言う裕太/地元で有名な「暴れん坊」、太一
2 沖組という建設会社
会社経営の「最強のタッグ」/ピンチを切り抜ける/「給料支払い遅れなし、定額」etc.
3 沖組での仕事
最小限の力で資材を運ぶコツ/現場監督vs.従業員/「時間の話はするな」――一人前への道etc.
4 週末の過ごし方
先輩たちとのギャンブル/ナンパから、キャバクラ通いへ/仕事と週末と夜の世界etc.
5 沖組を辞めていった若者たち
「ズルズルきてしまった」――仲里の生活史/しーじゃたちの仕打ち、「設けて、金、持ってるのが勝ち」――宮城の生活史etc.
6 沖組という場所と、しーじゃとうっとぅ

第三章 性風俗店を経営する
1 セクキャバ「ルアン」と真奈
2 「何してでも、自分で稼げよ」――洋介の生活史
地元での理不尽な暴力/キセツ先での「屈辱」/「上に立つ」という決意
3 風俗業の世界へ
沖縄の性風俗業界/セクキャバ受付からオーナーへ/風俗店の経営者になる/「学歴なんかより、友だち」
4 「足下を見る」ということ
「ヤクザ」への対応/越えてはいけない一線――警察への対応/「地元つながり」を適切に使うetc.
5 風俗経営をぬける
女性スタッフへのサポート/杏里と真奈
6 性風俗店の経営と地元つながり

第四章 地元を見切る
1 地元を見切って内地へ――勝也の生活史
2 鳶になる
3 和香との結婚、そして別れ
4 キャバクラ通い
5 地元のしーじゃとうっとぅ
6 キセツとヤミ仕事
7 鳶を辞め、内地へ

第五章 アジトの仲間、そして家族
1 家出からアジトへ――良夫の生活史
2 「自分、親いないんっすよ」――良哉の生活史
3 夜から昼へ――サキとエミの生活史

著者プロフィール

打越 正行  (ウチコシ マサユキ)  (著/文

1979年生まれ。社会学者。首都大学東京人文科学研究科にて博士号(社会学)を取得。現在、和光大学現代人間学部専任講師、ならびに特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所研究員。共著に『最強の社会調査入門』(前田卓也ほか編著、ナカニシヤ出版、2016年)、『地元を生きる――沖縄的共同性の社会学』(岸政彦ほか編著、ナカニシヤ出版、2020年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。