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憲法の視点から見る条例立案の教科書 松村 享(著/文) - 第一法規
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憲法の視点から見る条例立案の教科書 (ケンポウノシテンカラミルジョウレイリツアンノキョウカショ)

社会一般
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発行:第一法規
A5判
192ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-474-05791-3   COPY
ISBN 13
9784474057913   COPY
ISBN 10h
4-474-05791-0   COPY
ISBN 10
4474057910   COPY
出版者記号
474   COPY
Cコード
C0032  
0:一般 0:単行本 32:法律
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年2月11日
最終更新日
2017年2月11日
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紹介

法務部門の担当者が、憲法適合性の観点から、①既にある条例を適正に運用でき、②今後策定する条例を適正に作成できるようになるため、法的思考力、問題分析力を培うことを支援する書。

自治体職員向けの条例作りの技術的手法の解説、憲法・行政法・判例の解説を一冊に完結。

自治体法務部門の職員の条例の制定・運用能力の向上を、憲法適合性の観点から支援!

目次

はじめに

第1 章 法の基礎を学ぶ

1 法治主義(法律による行政の原理)

2 立法とは

3 法の強要性

4 法律適格性
(1) 個別的法律(処分的法律)の法律適格性
(2) 基本法の法律適格性

5 法律・条例の機能

6 行政機関による法の制定─行政立法─
 ① 政令:内閣が制定する命令(日本国憲法73 条6 号)
 ② 省令:各省大臣が制定する命令(国家行政組織法12 条)

7 法の効力関係
 ① 後法優位の原則(新法優先の原則)
 ② 特別法優位の原則

第2 章 自治体立法

1 自治体立法の種類
(1) 条例の意義
(2) 規則
 ① 知事、市町村長の定める規則
 ② 規則の所管事項
 ③ 規則制定権の限界
 ④ 規則の罰則
 ⑤ 規則の制定改廃手続
 ⑥ 規則の効力
 ⑦ 自治体の委員会・委員の定める規則

2 条例制定権
(1) 必要的条例事項と任意的条例事項

3 条例の分類
(1) 法律施行条例と自主条例
(2) 基本(理念)条例と実体的条例
 ① 基本(理念)条例
 ② 実体的条例

第3 章 条例等の制定・改正の手続と基本構成

1 条例案の議会への上程
(1) 条例案の提案権
(2) 予算を伴う条例案

2 専決処分による制定・改正

3 条例・規則の基本構成
(1) 総則的規定
(2) 実体的規定
(3) 雑則的規定
(4) 罰則規定
(5) 附則

4 条例の改正方法
(1) 改め文方式と新旧対照表方式について
(2) 改め文方式と新旧対照表方式のメリット・デメリット
 ① 改め文方式について
 ② 新旧対照表方式について

第4 章 法律・条例による権利・利益の調整の仕組み

1 行政処分
(1) 法律行為的行政処分
 ① 命令的行政処分
 ② 形成的行政処分
(2) 準法律行為的行政処分

2 行政処分の附款
(1) 附款の種類
 ① 条件
 ② 期限
 ③ 負担
 ④ 撤回権の留保
 ⑤ 法律効果の一部除外

3 行政調査
(1) 目的による分類
(2) 強制力の有無による分類
 ① 任意調査
 ② 強制力のある調査
(1) 法令上の根拠及び限界
(2) 行政調査と令状主義

4 条例の実効性確保
(1) 行政命令(下命又は禁止)
(2) 許認可の撤回
(3) 公 表
(4) 行政権限の融合(行政サービスの拒否等)
(5) 経済的ディスインセンティブ
(6) 行政命令の強制的実現

5 条例における罰則規定
(1) 行政刑罰
(2) 過 料

6  誘導的手法
 ① 行政指導
 ② 経済的インセンティブ
 ③ 表彰制度
 ④ 活動の公的権威付け
 ⑤ 協 定

第5 章 自治立法の限界

1 一般的な条例の効力範囲
(1) 法令等の施行期間
(2) 法令等の廃止
(3) 不遡及の原則

2 人に関する効力範囲

3 場所に対する効力範囲

第6 章 憲法基本理念と条例制定権

1 基本理念
(1) 立憲主義
(2) 財政立憲主義(財政国会中心主義)
(3) 罪刑法定主義

2 人権の概要
(1) 憲法の基本原理と人権
(2) 人権制約の可能性
(3) 人権の分類
 ① 包括的基本権(包括的自由権・幸福追求権)
 ② 法の下の平等(憲法14 条)
 ③ 精神的自由権
 ④ 経済的自由権
 ⑤ 人身の自由
 ⑥ 適正手続の保障
 ⑦ 国務請求権
 
第7 章 条例の憲法適合性についての審査基準
1 二重の基準論
(1) 精神的自由との関係(憲法21 条等)
(2) 経済的自由との関係(憲法29 条)

2 三段階審査説
(1) 審査の流れ
(2) 審査基準
 ① 厳格な審査基準
 ② 厳格な合理性の基準
 ③ 合理性の基準
(3) 精神的自由に関する審査基準
 ① LRA
 ② 明白かつ現在の危険
 ③ 検閲の禁止
 ④ 明確性の理論

第8 章 条例制定権と法律

1 条例と法律との関係
(1) 条例の分類
 ① 法律に基づかない条例
 ② 法律に基づく条例

2 判例の状況

3 4 つの判断基準

第9 章 条例立案の流れ

1 条例と立法事実

2 条例仕組みの検討

3 義務履行の確保

4 法律の合憲性・適法性の審査

5 条例立案の全体像

6 条例の具体的な検証
(1) 立法事実の確定
(2) 規制手段の選択
(3) 義務履行の確保
(4) 合憲性・法律適合性についての審査
 ① 合憲性審査
 ② 法律適合性審査

第10 章 実践編─具体的課題を考える─

1 基本編

2 応用編 ─司法試験の問題から具体的に考える─
(1) 検討事案
(2) 問題の検討
 ① 検討のポイント
(3) 法律と条例の規制内容
(4) 法律と条例の抵触性の判断
(5) 設問についての考え方
 ① 法律の範囲内といえるか
 ② 財産権の侵害か
 ③ 信教の自由
 ④ 居住移転の自由
(6) まとめ

文献目録
あとがき
著者紹介

上記内容は本書刊行時のものです。