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小説を旅する 北海道 合田 一道(著/文) - 柏艪舎
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小説を旅する 北海道 (ショウセツヲタビスル ホッカイドウ)

文芸
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発行:柏艪舎
発売:星雲社
四六判
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-434-29668-0   COPY
ISBN 13
9784434296680   COPY
ISBN 10h
4-434-29668-X   COPY
ISBN 10
443429668X   COPY
出版者記号
434   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2022年2月10日
書店発売日
登録日
2021年10月15日
最終更新日
2022年3月7日
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書評掲載情報

2022-02-14 北海道新聞  夕刊
2022-02-07 その他  
評者: 5冊で「いただきます!」フルコース本 北海道書店ナビ 佐藤優子
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紹介

北海道を舞台にした小説で楽しむ、北海道の風景、歴史、物語。
読んでから、読みながら、旅してからも楽しめる。

小説家の筆が描いたまち。書かれた時代と現在。土地の風土と作家の視座。
「名作」の舞台は、その地を歩く者の眼前に何を立ちのぼらせるのだろうか。

60作家、61作品掲載。全道の舞台地リスト付。

目次

札幌・小樽 編
 
東直己 『探偵はバーにいる』 不夜城の迷?探偵 文・河原?暢……10
佐々木丸美 『雪の断章』 純白の雪への憧れ 文・橋本玲子……14
林芙美子 『飛行機の旅』 昭和十年、女一人旅。空から見た北海道 文・河原?暢……18
船山馨 『石狩平野』 再生の地、ふるさと札幌 文・山崎由紀子…22
石川啄木 『札幌』 詩人の住むべき恋人達の郷 文・河原?暢……26
沢田誠一 『平岸村』 林檎の花咲く故郷 文・山崎由紀子…30
村上龍 『希望の国のエクソダス』 希望なき社会 文・雪乃林太郎…34
津村節子 『流星雨』 波乱の時を越え北の大地へ 文・橋本玲子……38
田中和夫 『残響』 麦酒醸造所決定を覆し札幌へ 文・山崎由紀子…42
伊藤整 『若い詩人の肖像』 文学と職業のはざまで 文・池上夕美……46
宮澤賢治 『修学旅行復命書』 嗚呼、北海道そしてビュウティフル サッポロ 文・河原?暢……50
三浦綾子 『母』 多喜二を生み育て慈しみ抜く 文・斉藤康子……54


道央 編

高橋揆一郎 『観音力疾走』 没落した炭鉱町に漂う人間の情念 文・合田一道……60
本庄陸男 『石狩川』 伊達邦直家臣たちの苦難の歴史を描く 文・北国諒星……64
松本清張 『不運な名前』 明治時代最大の贋作事件と熊坂長庵 文・大渕基樹……68
子母澤寛 『厚田日記』 厚田村と祖父梅谷十次郎の陰影 文・北国諒星……72
辻村もと子 『馬追原野』 広大な原野の開拓に夢をかける 文・山崎由紀子…76
菊地慶一 『花摘む野辺に』 炭鉱都市の悲劇と哀愁 文・大渕基樹……80
川越宗一 『熱源』 二つの国家に翻弄されるアイヌたち 文・藤森祐子……84
有島武郎 『生れ出づる悩み』 「人はいかに生きるべきか」を追求 文・北国諒星……88
三島由紀夫 『夏子の冒険』 若き作家を魅了した神秘の森 文・渋谷真希……92
新田次郎 『昭和新山』 観測に命を懸けた壮瞥郵便局長 文・大渕基樹……96
長嶋有 『猛スピードで母は』 きっと家族を守り切る 文・渋谷真希……100
萱野茂 『アイヌの碑』 民族の文化と伝承に捧げた生涯 文・北国諒星……104
宮本輝 『優駿』 人生を駆ける 文・橋本玲子……108
大森光章 『シャクシャイン戦記』 シャクシャインの戦いの全貌に迫る 文・北国諒星……112


道北 編

倉本聰 『風のガーデン』 人が最後に望むものは 文・金子喜代子…118
三浦綾子 『氷点』 人間の原罪を世に問いかける 文・北国諒星……122
乾ルカ 『明日の僕に風が吹く』 希望の灯ふたたび 文・橋本玲子……126
村上春樹 『羊をめぐる冒険』 終点の町を訪ねて 文・渋谷真希……130
開高健 『ロビンソンの末裔』 打ち捨てられた開拓民の悲哀 文・北国諒星……134
伊藤瑞彦 『赤いオーロラの街で』 世界停電 その時あなたは 文・坂野秀久……138
小檜山博 『光る大雪』 会津からの開拓者家族の履歴 文・北国諒星……142
木内綾 『手のぬくもり』 北国の染め織りにいだく華麗なる激情 文・黄瀨芙美子…146
佐藤哲朗 『スパイ関三次郎事件』 宗谷海峡を挟んだ日米露の諜報活動 文・大渕基樹……150
井上靖 『魔の季節』 さまざまな思いを見つめる最北の地 文・池上夕美……154


道東 編

若月彰 『乳房よ永遠なれ』 注目を浴びた女流歌人への取材ルポ     文・北国諒星……160
上西晴治 『オコシップの遺品』 民族差別と闘った反骨のアイヌ魂  文・山下明美……164
桜木紫乃 『ホテルローヤル』 生と性に光をあてた人間賛歌 文・坂野秀久……168
原田康子 『挽歌』 「霧に包まれたロマンの街」に変貌 文・斉藤康子……172
三好文夫 『重い神々の下僕』 誇り高いアイヌの抵抗 文・山下明美……176
馳星周 『神の涙』 アイヌとして生きる 文・坂野秀久……180
渡辺淳一 『阿寒に果つ』 昇華させた青春への思い 文・橋本玲子……184
玉井裕志 『萌える大草原』 弱き立場からみる酪農の現実と希望 文・坂野秀久……188
平澤是曠 『汚名』 田口右源太への刑罰は妥当か 文・大渕基樹……192
志賀直哉 『網走まで』 最果ての地に向かう母子を想う 文・渋谷真希……196
河﨑秋子 『颶風の王』 〝及ばぬ〟中で光る命 文・坂野秀久……200
佐木隆三 『死刑囚 永山則夫』 傍聴作家が見た警察庁指定108号事件 文・大渕基樹……204
武田泰淳 『ひかりごけ』 人間の原罪を問う 文・坂野秀久……208
道南 編

佐藤泰志 『そこのみにて光輝く』 死んで花実が咲いた作家 文・斉藤康子……214
谷村志穂 『尋ね人』 たどり着いた先に 文・橋本玲子……218
水上勉 『飢餓海峡』 刑事と殺人犯と娼婦の人間模様 文・大渕基樹……222
佐々木譲 『北辰群盗録』 北海道舞台のウエスタン劇 文・北国諒星……226
佐野眞一 『唐牛伝』 60年安保闘争の道産子全学連委員長 文・大渕基樹……230
植松三十里 『レイモンさん』 夫婦愛から生まれたハムソーセージ 文・合田一道……234
佐々木守 『鷹の砦』 鷹匠、蝦夷の原野を翔ける 文・北国諒星……238
小林多喜二 『蟹工船』 北洋の荒海に浮かぶ監獄「蟹工船」 文・河原?暢……242
吉村昭 『夜明けの雷鳴』 崇高な博愛精神に生きた生涯 文・北国諒星……246
石井代蔵 『千代の富士一代』 狼と呼ばれた男の土俵人生 文・大渕基樹……250
鶴田知也 『コシャマイン記』 憎しみの連鎖に警鐘 文・北国諒星……254
太宰治 『人魚の海』 松前藩士の人魚への執念と娘達の仇討 文・大渕基樹……258

札幌・小樽編にゆかりのある文学館・碑など………………………………………………………58
道央編にゆかりのある文学館・碑など……………………………………………………………116
道北編にゆかりのある文学館・碑など……………………………………………………………158
道東編にゆかりのある文学館・碑など……………………………………………………………212
道南編にゆかりのある文学館・碑など……………………………………………………………262


あとがきにかえて 一道塾主宰 合田一道……264

「一道塾」のあゆみ……266

前書きなど

この本は、道新文化センターの「一道塾」で学ぶ塾生たちが、「小説を旅する」と題して執筆した作品をまとめたものです。それまで月刊雑誌「KAI」に掲載していましたが、二〇一六年(平成二十八)から電波に移行して「北海道マガジン・カイ」としてスタートしたのを機に、毎月一編のペースで連載してきたもので、いまも続いています。
ですから連載開始からおよそ五年間に、五十編ほどの作品が掲載されたことになります。執筆上の約束ごとは、作品の舞台は北海道とする、まえがき、本文、それに作家の略歴を入れて、全体で二千字程度にする、作家はダブらせないことなどとして、それぞれがテーマを決めて取り組みました。
書く分量が決められているので、思うように書けなかった人もいたようですが、みんな全力を出し切って挑んだ作品ばかりです。
このたび札幌の出版社、柏艪舎様から、「これを一冊にまとめたい」という話があり、喜んでお受けしました。
出版を前に全体を見渡すと、作品の舞台が道央に偏っている印象なので、道央、道南、道北、道東のほかに、札幌・小樽をひとつ独立させて五章立てとしました。また少ない地域は補強するように努めました。
三浦綾子の作品だけが重複しているのは、最初に「母」が提出され、どうしても落とせないとの観点から「氷点」を加えたことによります。ご了承ください。
作品の一作一作に執筆者名を入れました。卒塾生の作品も含まれていますが、塾生として扱いました。作品はすべて独立しておりますので、読みたいものから読んでください。苦言、提言と合わせて、??咤激励などいただけたら幸いです。
ここに塾生のメンバーを掲げておきます。
二〇二一年春
                             一道塾主宰 合田一道

☆一道塾塾生
北国諒星(塾頭)
橋本玲子
河原?暢
大渕基樹
雪乃林太郎
山崎由紀子
池上夕美
金子喜代子
山下明美
斉藤康子
坂野秀久
渋谷真希
黄瀨芙美子
藤森祐子

著者プロフィール

合田 一道  (ゴウダ イチドウ)  (著/文

一九三四年(昭和九年)、北海道空知郡上砂川町生まれ。北海道新聞社に入社し、事件を担当。在職中からノンフィクション作品を発表。退職後は札幌大学講師など。主な作品は『日本史の現場検証』(扶桑社)、『松浦武四郎 北の大地に立つ』(北海道出版企画センター)、『北の墓 歴史と人物を訪ねて』(柏艪舎)、『生還』(柏艪舎)など。1994年より道新文化センターでノンフィクション作家の養成塾、一道塾を主宰。札幌市在住。

上記内容は本書刊行時のものです。