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命いとおしきもの
四六判
重さ 250g
208ページ
並製
価格
1,200円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年8月
- 書店発売日
- 2017年8月11日
- 登録日
- 2017年7月31日
- 最終更新日
- 2017年10月19日
紹介
人は、生きることに
真摯でなくてはいけない。
中途退職し便利屋を始めた中年男と中国人女子留学生との交流。そして、中年男が老婦人から受けた自叙伝の代筆を通じて語られる、第二次大戦時の恋模様。札幌、東京、中国を舞台に、普遍的な人間愛、戦時下の青春、元企業人の再生を描きだす。
ぶざまであろうとも、死が必定とされた中にあってもなお生き抜こうとした八木の生きざまを思いながら、生きることに真摯でなくてはいけない、と宏明は強く思った。
今は、自分も、死ななくてよかったと思う。
この世からいなくなっていたら、星麗とも出会えなかった。父との約束もはたせないままになった。土倉夫人との交流もなかった。便利屋という小さな仕事だが、組織に頼らない自立の人生をあじわうこともできなかった。 (本文より)
目次
一 中国娘との出会い
二 老婦人からの依頼
三 自叙伝(一)土倉家の人々
四 中国娘との再会
五 自叙伝(二)八木の学友たち
六 星麗の一時帰国
七 自叙伝(三)日米戦突入
八 星麗中国より帰札
九 自叙伝(四)八木海軍志願
十 星麗との交流
十一 自叙伝(五)八木との面会
十二 星麗の献身
十三 自叙伝(六)八木との永訣
十四 星麗の帰国と自叙伝出版
十五 八木の置手紙
十六 最終章
上記内容は本書刊行時のものです。