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取引情報
ぼく、学級会の議長になった。
小中学生から始める ファシリテーション入門
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2016年12月
- 書店発売日
- 2016年12月2日
- 登録日
- 2016年11月17日
- 最終更新日
- 2022年3月18日
紹介
大人になっても使える
話し合いの奥義が満載!
近年、様々なジャンルにおいてファシリテーション(話し合いの進行)技術の有用性が注目されています。
本書は、重要なエッセンスが小中学生にも理解しやすいように、学級会を舞台に繰り広げられる物語と話し合い全般の解説を同時掲載、ファシリテーションの最適な入門書と言えます。
目次
第一部 ぼく、学級会の議長になった。 原案 三神英彦/著 沢田石誠
プロローグ:ある日、突然…… 6
第一章 ダメダメな学級会 17
第二章 やり方を変えてみた 31
第三章 やさしい宇宙人 56
第四章 裕子先生の危機 69
第五章 伝説の劇 80
エピローグ 100
第二部 小中学生から始めるファシリテーション入門 著 三神英彦
序 章 109
第一章 何のための話し合いかを意識し続けること 113
コラム① 119
第二章 話し合いのスケジュールを考えること 122
第三章 どんなことを話し合っているのか、客観的に観察すること 128
コラム② 135
第四章 話し合いのメンバーを意識すること 137
第五章 どんな場を用意したら話し合いやすいか考えること 144
コラム③ 150
第六章 実際にどうすすめていくのかイメージすること 151
コラム④ 164
第三部 おすすめ図書紹介コーナー 169
教育関係者を含む大人へのメッセージ 191
オマケ:「ありえないコトを全力で考えるボクたち」ゲーム 197
前書きなど
今これを読んでいる大人のみなさんへ
三神英彦
恐らくはお子さんやお孫さん、教え子たちのために本書をご購入いただきありがとうございます。
みなさんはこれまでの人生経験のなかで既に、集団の中での合意形成の大切さをご存知だと思います。しかし実際は、問題そのものの難解さや進行方法の未熟さ故に、なかなか気持ちのいい会議やミーティングに出会えなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大人向けには、会議やミーティングの改善を題材とする書籍が数多く出版されています。
でもそれは、もっと子どもの頃から始めてもいいのでは?
この文章を書いている現在の私は、日本ファシリテーション協会というNPO法人に所属して合意形成の技術について広く学んでいる一方、長男がいつの間にか育って中学生、というタイミングでした。そこでごく自然に、「会議やミーティングの方法論を、長男ぐらいの年齢、小学校高学年ぐらいがわかるレベルまで噛み砕いたらもっといいのでは」と考えたのが、この本が産まれるきっかけとなったのです。
私が子どもの頃、ホームルームや生徒会など、なんだかありきたりのやり方でやってきたような気がする、というかそもそも印象が薄くておぼえていないのが実情です。ポツポツとしか出ない意見、時間が来たら多数決、みたいな。
そんな自分がもし、今回の樹くんのクラスのような経験をしていたらどれだけ人生が変わっていたんだろう? と物語の本文を読んでいて考えたりします。
「子どもたちのための会議本」そう決めた瞬間に、理解度がまちまちな子どもたちのために三段階の手順を踏むという構想が浮かんでいました。前半は読みやすい物語形式で「まず興味を持ってもらおう」、後半に解説をつけて「物語を読んで興味を持ってくれた子には、その次のステップに進んでもらおう」、そして自分の興味が明確になったら「もうちょっとむずかしい本を読み進めていってもらおう」という三段階の構成です。アイディア通り機能してくれることを願っています。
これを読んでくれた子どもたちがもし、この本のどこか一部分でも試してみようという気になり、あれこれと試行錯誤をし始めた場合には、どうかみなさんには、本文に登場する裕子先生やお父さんのように良き理解者となっていただき、子どもたちが自主的にさらに深いところまで考え始められるよう協力いただけると幸いです。子どもたちの未来がさらに明るくなっていくのではないでしょうか。
なにとぞよろしくお願いいたします。
上記内容は本書刊行時のものです。