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おかあさんを勇気づけるレシピ イライラをおいしくする子育て
- 初版年月日
- 2012年2月
- 書店発売日
- 2012年2月29日
- 登録日
- 2012年1月19日
- 最終更新日
- 2012年3月11日
目次
はじめに 第1章 イライラ、怒り……お母さんのネガティブな感情をどうしたらいいの?
第二章 叱り方がわからない! こんなときどうしたらいいの?
第三章 子どもの困った性格、どうにかしたい
第四章 子どもの責任 親の責任
第五章 子どもを理解するには?
第六章 最高のコミュニケーションは勇気づけること!
第七章 もしかしてうちの子は遅れてる?
第八章 どんな大人に育ってほしい?
前書きなど
「子育ては料理だ!」
私は長年幼児教育に携わり、子育てに奮闘する多の親たちを見てきました。
子育てに取り組むことは、人生の中でももっとも大きな経験のひとつでしょう。それだけにプレッシャーもあります。
「子育てを頑張っている人達へ、心の荷物をおろそうよ!」
私はそんな気持ちでいつも子育て中の親と接しています。
教育の現場にいて感じることは、子育てがどんどん難しくになっているなということです。
現代は、ものが豊かになり便利になった反面、感情の面で不足を感じることが多くなったように感じるのです。
そして悩み傷つき、くたくたになっている親に多く出会うようになったのも最近の傾向です。
周りの無遠慮な言葉に傷つく親も沢山見てきました。例えば、こんな言葉で傷ついた経験はないでしょうか?
「早く、次の子を生みなさいよ。ひとりっ子じゃかわいそうでしょ」
「ずいぶん痩せているお子さんね。ご飯食べさせているの?」
「ずいぶん、太っているわね。食べさせ過ぎじゃない?」
どの言葉も親にとっては傷つくことばかりです。
なかにはお姑さんに「あなたみたいな者が、子育てしたらろくな子にならないよ」などという強烈な言葉の暴力を
食らわされ、再起不能になってしまった方もいました。
「一生懸命やっているし、わかっているんだから!!」「も~~」「いい加減にしてよ|」
こんな気持ちになったこと、誰しも一度はあると思います。
子どもやパートナーに感情的にあたってしまう原因の多くは親の不満や不安です。
だからこそ、子育て中の親に必要なのは、非難や批判ではなく、手助けだと思うのです。
我慢と辛抱だけの辛い子育てから解き放たれて、もっと楽に、もっと上手に、
そして創造性あふれる子育てができるように、いっしょに考えていくのがこの本のテーマです。
この本の主役は子どもだけではなく、親も主役です。
子育てをがんばっている「あなた」の力になりたいのです。
読んだら、元気になれる、ほっとできる、ヒントがある、そんな本になることを目指しています。
不満や不安といった感情が悪いのではありません。
それはあなたの心があなたに訴えるサイン、子どもの泣き声と同じです。重要なのはそこからどんなことを読み取り、対処するかなのです。
それをわかりやすく伝えるにはどうしたらいいのだろうかと悩み、実際に子育て中の方々の力を借りて、
絞り出したのが、「子育ては料理だ!」という結論です。
子どもは真っ白なお米。
お米はどんな料理にも合う素敵な素材です。
子どもの個性や可能性が多様なように、カレーにしたり、チャーハンにしたり、どんぶりにしたりできますね。
なにも、難しい料理にする必要はないのです。
いつも、食べているお料理を作るように、楽しく簡単に子育てもできるのです。
それを活かすのも料理人の腕次第。あなたの手でおいしいお料理(子育て)をしてみませんか?
版元から一言
オールカラー、イラストを多数使用し、普段本を読まないかたでも読みやすい仕様となっております。
本書内の前田家を例えにし、分かりやすく構成しております。
上記内容は本書刊行時のものです。