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こじつじハイル 森本 壽子(文) - 柏艪舎
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こじつじハイル (コヒツジハイル)

児童図書
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発行:柏艪舎
A5横判
縦210mm 横148mm 厚さ7mm
50ページ
並製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-434-15600-7   COPY
ISBN 13
9784434156007   COPY
ISBN 10h
4-434-15600-4   COPY
ISBN 10
4434156004   COPY
出版者記号
434   COPY
Cコード
C0793  
0:一般 7:絵本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年5月
書店発売日
登録日
2011年4月7日
最終更新日
2011年5月17日
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紹介

北海道滝川市の高原で生まれた子羊と迷子のミツバチ―ハイルとブンの友情の物語。
相手を信じ、助け合うことの大切さを教えてくれる絵本。

前書きなど

ハイルが育つ「にいやまファーム」


北海道のほぼ中央部、道都札幌市から特急列車で50分、石狩川と空知川の合流点の平野部に広がる美しきまち滝川市。
四季折々に色を変える標高286メートルの広大な丸加高原に広がる360度の美しい大パノラマは圧巻です。
裾野に広がる500ヘクタールの草原、この広大なロケーションを鮮やかに彩る日本一の菜の花畑とピンクの絨毯コスモス畑は心和む名所として有名なところ、そんな高原に、主人公ハイルのいる「にいやまファーム」があります。

2010年6月に滝川市の観光大使に就任した第69代横綱白鵬関がプレゼントしてくれた一頭のメスの羊は「命の大切さを伝え続けて欲しい」という願いを込められ、新山敏夫さん、美砂子さんご夫婦に託されました。

その後、滝川観光協会がこの羊の名前を全国に公募し、多くの応募ネームから横綱白鵬関自ら選び命名したのが母国モンゴル語で“愛”という意味をもつ「ハイル」、それはまさに12月25日クリスマス聖夜の出来事でした。

新鮮な空気、ホタルが育つほどの清流が流れる麓の草を食べてハイルは今日も元気に育っています。



明日を信じて

第69代横綱 白鵬 翔

私の故郷モンゴルは壮大な自然が広がる美しき国。たくさんの羊たちとともに歴史を刻んできました。
そのモンゴルから、日本の伝統文化である国技大相撲の世界に入ったのはわずか15歳のとき。
志をもってこの日本の土を踏み、夢をもって神聖なる土俵に上がり続けました。
振り返れば今日までいくつもの試練の連続でした。
乗り越えてこられたのは、きっと「あきらめない」という強い気持ちがあったからだと思います。
ご縁があって昨年より北海道滝川市の観光大使に就任した私は、いただいた子羊に、モンゴル語で“愛”の意味をもつ「ハイル」という名前を命名し、美しい丸加高原の「にいやまファーム」にお願いして大切に育てていただいています。
その可愛い子羊「ハイル」が主人公となって、高原を舞台に繰り広げられる素敵な絵本が刊行されることは、この上なく嬉しい限りです。
お話を通じて子供たちに伝えたいメッセージは、どんなときにも「信ずる心」と「あきらめない心」─。

未曾有の甚大なる被害を生んだ東北地方太平洋沖地震の情報が流れるなか、私の心の魂が叫んだことば、それは「あきらめないで!」。
日本相撲界の横綱として、一日も早い復興を願うばかりです。

長い冬に終わりを告げる季節、まもなくあたたかな春がやってきます。
明日を信じて‥‥

この絵本がたくさんの子供たちの手にわたりますように。



こひつじハイルに感謝して

滝川市長 田村 弘

滝川のまちを舞台として、童話「こひつじハイル」が完成しました。春には、黄色い菜の花が一面をおおいつくします。その菜の花の蜜を求めてミツバチたちが飛び交います。雲の流れ行く雄大な牧場には、草を食む羊の群が見る者に時の経つのを忘れさせてくれます。それはそれは美しい滝川の丸加高原を舞台に、この童話は誕生しました。読んでいて涙が浮かんできます。「感動」は、神様が人間に与えてくれたプレゼントだと言います。私たちは感動の数と試練の数だけ成長できるようです。主人公のハイルは仲間外れにされて辛い経験をします。しかし、ハイルはあきらめませんでした。辛いことですが、私たちは試練を経験しなければ、優しい気持や人情のありがたさを理解できないのかもしれません。ハイルとブンの深い友情は、友だちを信ずること、あきらめない勇気を持つことの大切さを教えてくれています。
この物語は、横綱白鵬関が滝川の観光大使を引き受けていただいたこと、その横綱に、羊飼いの新山敏夫さんが子羊「ハイル」をプレゼントしたこと、学校法人・栄光学園栄光幼稚園の森本壽子先生とのご縁をいただいたこと、それらの全てに本市の地域振興アドバイザー出村明弘先生がお力を貸していただいたことによって実現したものです。この童話の主題となっているのは、「信じて努力すること」と「あきらめない勇気を持つこと」であり、それは横綱の信条でもあります。
日本は美しい国です。丸加高原の美しい自然を見つめながらそう思います。美しい心を持つ多くの人々の存在は、日本をもっともっと美しい国にするでしょう。
この文章を書いているときに、「東北地方太平洋沖地震」が発生し未曾有の犠牲と被害を生みました。犠牲となられた多くの方々のご冥福と被災された皆様にお見舞い申しあげます。この童話のテーマである「信ずること」と「あきらめない勇気」を持って、夢と希望を失わずに復興に励んで下さい。私たちも、ハイルとブンのような深い友情と美しい心の持ち主として、できる限りのお手伝いをさせていただきます。
読者の皆様には、ぜひこの童話のふるさとにも訪れていただきたいと思います。お待ちしております。



「こひつじハイル」とは

社団法人たきかわ観光協会 会長 及川 喜三

幼い頃に母親を亡くしたため、自分の殻に閉じこもり、言いたい事を言い出せないハイルです。そのせいで仲間外れになり、寂しい気持ちで毎日を過ごすハイルに、やっと、ブンというミツバチの友達が出来ました。
ハイルは、嬉しくて楽しくて、ブンが大好きで、いつも一緒に遊びます。しかし幸せな日々は長くは続かず、ある日突然、コスモスの花でつくった首飾りを残して、ブンは姿を消してしまいます。
ハイルは、悲しい気持ちでふさぎ込みます。それでもハイルは成長し、二匹の子羊の母になります。母として強く生きるある日、嵐が大木を倒し、子供が挟まれてしまいます。そこへ、ブンの仲間であるミツバチのビーンがやってきて、皆で子供を救い出すのです。
そしてビーンから、ブンがしかたなくハイルの元を去ったこと、ブンは寿命で亡くなってしまったことを聞きます。
ハイルは知りました。ブンとの友情が途絶えていたと思っていた悲しい思い出は、実は間違いだったこと。悲しい思い出は、ブンへの感謝の気持ち、楽しい思い出に変わりました。
こうした友情、愛情、成長のドラマが、動物たちに擬人化されて展開して行きます。もちろんそれは、私たち人間社会の投影描写であり、普遍的な人生の縮図です。
ただ楽しいだけではなく、ただ可愛らしいだけではなく、小さな動物たちにもいのちがあり、人生があります。苦難を乗り越えた喜びがあります。
これを読んで育つ子供たちは、自然と命を大切にすることの尊さを学ぶでしょう。それが、滝川市の丸加高原を舞台に展開される物語として、ここに完成を見たことは、滝川の一市民としてこの上ない喜びです。ありがとうございます。

版元から一言

北海道滝川市観光大使「白鵬」のひつじが絵本になりました!
ハイルの名付け親第69 代横綱 白鵬 推薦
茨城県ひたちなか市で避難生活を送りながら、描き上げた絵本です。
本書の売上金の一部は東日本大震災被災者の方々への義援金として寄付されます。

著者プロフィール

森本 壽子  (モリモト トシコ)  (

日本女子大学 児童学科卒
私立幼稚園で勤務の後に、札幌の公立幼稚園にて長い間勤務。
その間、青年海外協力隊員として、中米のホンデュラスに幼児教育の指導者という立場で、2年間赴任。
2005年より、インドネシアのジャカルタ日本人学校の幼稚部園長として、4年間勤務。
帰国後、栄光学園、栄光幼稚園の園長として勤務。
著書「さようならジャカルタの幼稚園」(柏艪舎刊 2009年)

平澤 香代子  (ヒラサワ カナコ)  (

常盤学園 短期大学幼児教育学科卒
学校法人 栄光学園 栄光幼稚園に8年間勤務。
退職後、子育てをしながら、リトミック教室を10年間開設。
ひたちなか市立幼稚園の講師として2年間勤務の後、栄光幼稚園に復帰。
8年目となる現在は、教頭の立場で勤務。

上記内容は本書刊行時のものです。