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粘菌生活のススメ 新井 文彦(著/文) - 誠文堂新光社
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粘菌生活のススメ (ネンキンセイカツノススメ) 奇妙で美しい謎の生きものを求めて (キミョウデウツクシイナゾノイキモノヲモトメテ)

自然科学
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A5判
168ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-416-51638-6   COPY
ISBN 13
9784416516386   COPY
ISBN 10h
4-416-51638-X   COPY
ISBN 10
441651638X   COPY
出版者記号
416   COPY
Cコード
C0045  
0:一般 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年2月29日
最終更新日
2016年4月27日
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紹介

粘菌(変形菌)という生きものをご存知ですか?
この生きものは、動きまわって微生物などを捕食するアメーバ動物的状態を経て、きのこのように子実体を形成し、胞子で繁殖するなど、
その一生の間に、あるときは動物的性質を、あるときは菌類的性質を持つ、動物でも、植物でも、菌類でもない不思議な生物です。

また粘菌は、知の巨人・南方熊楠が生涯を通じて研究した対象として知られていますが、
他にも宮崎駿の漫画『風の谷のナウシカ』中に、物語の核となる生物としても登場しています。
最近では、北海道大学の中垣俊之教授らのグループによる粘菌研究が、イグノーベル賞を2度も受賞して大きな話題になりました。

そんな粘菌の魅力は、何と言っても、子実体の美しさ、かわいらしさです。赤、白、黄色、金属的光沢すらある金色や銀色など、
色彩は多様、アイスバー型、まち針型、まんじゅう型、プレッツェル型など形もさまざま。一度見たら、強烈な印象が残るに違いありません。

また、アメーバが大きくなったような変形体も本当に興味深い存在。単細胞生物にもかかわらず知性の片鱗を見せるというのですから、
多くの研究者を惹きつけてやまないのも納得です。

本書は、主に初心者に向けて、そんな粘菌の基本的な生態を解説するとともに、北海道や東北各地で撮影された本邦初公開の写真をカラーで多数掲載しました。
粘菌の姿や生態はもちろん、原始の姿を今に残す森の美しさも楽しめます。

いざ、どきどきわくわく間違いなしの、粘菌ワールドへ。

著者プロフィール

新井 文彦  (アライ フミヒコ)  (著/文

新井 文彦:1965年生まれ。きのこ写真家。北海道釧路地方阿寒湖周辺や、東北地方の白神山地、八甲田山の周辺などで、きのこや粘菌など、主に隠花植物をテーマに撮影を続けている。著書は『きのこの話』(ちくまプリマー新書)、『毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの』(幻冬舎)、『きのこのき』(文一総合出版)。糸井重里氏主催の人気インターネットサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で、毎週菌(金)曜日に「きのこの話」を連載中。本人ウェブサイト「浮雲倶楽部」http://ukigumoclub.com/

川上 新一  (カワカミ シンイチ)  (監修

川上 新一:1966年大阪府生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了。博士(生物科学)。専門は、細胞性粘菌および変形菌の分類・系統・進化学。現在、山形県立博物館嘱託職員(植物部門担当) 。著書に、『森のふしぎな生きもの 変形菌ずかん』(平凡社)、『菌類の生物学』(共著 共立出版)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。