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PANA通信社と戦後日本 岩間 優希(著/文) - 人文書院
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PANA通信社と戦後日本 汎アジア・メディアを創ったジャーナリストたち

発行:人文書院
四六判
326ページ
定価 3,200円+税
ISBN
9784409241189
Cコード
C1036
教養 単行本 社会

出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年7月25日
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書評掲載情報

2017-12-03 朝日新聞  朝刊
2017-11-04 日本経済新聞  朝刊
評者: 佐藤卓己(京都大学教授)

紹介

日本の政治家で彼を知らない者はいない、白洲次郎が会ってみろといった男、宋徳和。彼が設立したアジア人のためのアジア系通信社、PANA通信社とはどのようなものだったのか。そこには、ヴェトナム戦争を取材した岡村昭彦、朝鮮戦争を取材、トップ屋集団「東京ペン」を率いたのちPANAを引き継いだ近藤幹雄、シンガポールと日本の架け橋となった陳加昌、太平洋ニューズ圏を夢見た時事通信社の長谷川才次など様々な人材が集まった。綿密な聞き取りと調査をもとにしたある通信社の戦後史。

目次

はじめに

第一章 ヴェトナム戦争とPANA通信社---戦場を駆け抜けたフォトジャーナリスト岡村昭彦
生い立ち/活動家としての遍歴/PANAとの出会い/東南アジア行き/南ヴェトナムへ/ヴェトナム取材と『ライフ』への掲載/『南ヴェトナム戦争従軍記』の執筆/大ブーム/PANAとの軋轢/解放区の取材/「デスク」からの手紙/Dゾーンへの出発/囚われの四三日間/フィン・タン・ファット/国際フォトグラファーへ

第二章 六〇年代のPANA通信社-----戦後写真報道と近藤幹雄の挑戦
生い立ち/東京写真工業専門学校/サン・ニュース・フォトス/朝鮮戦争取材/釜山録音テープ没収事件/PANA退社とユニオン商事/トップ屋集団「東京ペン」/PANAの社長になる/東京オリンピック/ヴェトナム戦争と岡村昭彦/PANA通信社の仕事/時事通信社による買収/その後

第三章 時事通信社の「太平洋ニューズ圏」構想----アジア報道の盟主へ・長谷川才次の野望
生い立ち/新聞連合社/同盟通信社の誕生/スクープ/Close Domei/「同盟」の解放/スモール・ビギニング/共同通信社の「アジア・ニュース・センター」構想/長谷川の反論/頓挫/「太平洋共栄圏特報」/PANA通信社/「太平洋ニューズ圏会議」/「骨組み成る」/「大躍進」/退陣

第四章 GHQ占領下でのPANA創設
-----敗戦国日本にやってきたジャーナリスト・宋徳和
生い立ち/パナイ号事件/中央通訊社/香港のブラック・クリスマス/唯一の中国人従軍記者/サイパン・硫黄島の戦い/「かわいそうなノーマン」/東京特派員/「白洲次郎から勧められて会った男」/日本国憲法と二人のノーマン/「日本の指導層で宋徳和君を知らぬ人は少いだろう」/PANA創設/有楽町・朝日新聞社ビル六階で/PANAの最盛期/『アジア・マガジン』の創刊と離日/

第五章 シンガポールのPANA通信社----日星の架け橋へ 東南アジア総局長・陳加昌
生い立ち/昭南日本学園/日本占領下の生活/「朕オモウニ…」/新聞記者になる/宋徳和との出会い/激動の東南アジア/PANA東京のこと/岡村昭彦のこと/時事通信社と「太平洋ニューズ圏」/『PANAニュース』創刊/『PANAタイムズ』/終刊---「星日 夢のかけ橋に終る…」
    
終 章 PANA通信社とは何であったか 

あとがき

著者プロフィール

岩間 優希  (イワマユウキ)  (著/文

1982年生まれ。立命館大学先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。博士(学術)。専門はジャーナリズム論。現在、中部大学全学共通教育部専任講師。主な著書に、『戦後史再考』(平凡社、2014、共著)、『文献目録 ベトナム戦争と日本』(人間社、2008、編著)、オーラルヒストリーに「越境による抵抗、あるいは抵抗のための越境――高橋武智氏に聞く」(『アリーナ』18号別冊、2015、中部大学)など。

上記内容は本書刊行時のものです。