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最新 大腸がん治療 福長 洋介(監修) - 主婦と生活社
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最新 大腸がん治療 (サイシンダイチョウガンチリョウ) “納得して自分で決める”ための完全ガイド (ナットクシテジブンデキメルタメノカンゼンガイド)

スポーツ・健康
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A5判
160ページ
定価 1,300円+税
ISBN
978-4-391-15044-5   COPY
ISBN 13
9784391150445   COPY
ISBN 10h
4-391-15044-1   COPY
ISBN 10
4391150441   COPY
出版者記号
391   COPY
Cコード
C0077  
0:一般 0:単行本 77:家事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年9月27日
最終更新日
2017年10月2日
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紹介

病気の治療に関して、「インフォームド・コンセント」という言葉がすでに一般的になっています。病気の情報や治療方針を医師が患者にしっかりと説明し、患者はそれを納得して治療にあたるという意味です。いまはそこからさらに進んで、「インフォームド・チョイス」の時代になりました。つまり、医師の説明を聞き、患者自身が受ける治療を選択するということです。それにより納得感が高まるだけでなく、治療成績にも好影響があるとわかっています。
大腸がんは、近年、患者数が急増。いまや日本人にとって最も発症率の高いがんになりました。その一方で、治りやすいがんでもあり、7割以上の患者さんが完治を果たしています。治る可能性が高いからこそ、早期発見と治療法の選択が重要に。本書では、メインの選択肢となる内視鏡的治療・手術を術式別に詳しく解説するほか、化学療法、放射線療法の選択肢についても基本の考え方が分かるようになっています。また、人工肛門という選択肢についても、導入したときに実際の生活がどうなるか、具体的にイメージできるように説明しています。

目次

Part1/大腸がんと診断されたら、まず聞くべきこと
(大腸がんといわれたら)
・がん治療は、自分で選択する時代
(大腸がんの特徴)
・増加中のがん。年に10万人以上が発症
・7~8割が完治。ほかのがんより治りやすい
・食生活、飲酒のほか家系も関係している
(大腸がんの症状)
・「下血」「貧血」「狭窄」が大腸がんの3大症状
(大腸がんの分類)
・早期の大腸がんは表在型。進行がんは4タイプある
・結腸がんと直腸がんでは治療法に違いがある
・遺伝性の大腸がんではいくつものがんができる
(大腸がんの進行度)
・深さと転移の有無で5つの病期に分けられる
・ステージ別の標準治療を知っておこう
(治療をはじめる前に)
・あなたのがんの状態を正しく理解する
・むずかしい手術ほど実績のある医療機関で
・セカンド・オピニオンで納得して治療に臨む
・状況を家族と共有。生活の不安を解消する
・治療日記をつくって治療内容、体調を記録する

Part2/早期がんは内視鏡的治療で治せる
(内視鏡的治療という選択)
・0期の早期がんは内視鏡でとれる
(メリット、デメリット)
・腸を切らないのが内視鏡の最大のメリット
(治療の選択肢)
・1)ポリペクトミー
・2)EMR(内視鏡的粘膜切除術)
・3)ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
(治療の流れ)
・日帰りですむ治療と入院を要する治療がある
(治療後の定期検査)
・治療後は3か月おきに受診するのが理想的

Part3/結腸がんを手術で治す
(手術という選択)
・がんをきれいに切除し、完治をめざす
(メリット、デメリット)
・完治させられることが手術の最大のメリット
・開腹と腹腔鏡下手術、2つの方法がある
(治療法の種類)
・結腸の部位によって手術の手順が少し異なる
(手術の方法)
・開腹手術は病巣を直接見ながら進める
・腹腔鏡下手術でも切除方法は開腹と同じ
(手術のリスク)
・術後には、腸閉塞などの合併症が起こりうる
(手術前後の流れ)
・手術前日までに入院。翌日から歩く練習を
・ステージ3の手術後は薬物治療もおこなう

Part4/直腸がんを手術で治す
(手術という選択)
・体の機能をいかに残すか考えて、手術する
(メリット、デメリット)
・完治できるが、生活に少し支障が出る
(手術の選択肢)
・肛門からの距離で手術の方法が異なる
(手術の方法)
・1)前方切除術
・2)ISR(内肛門括約筋間直腸切除術)
・3)直腸切断術(マイルズ手術)
・4)経肛門的局所切除術
(手術のリスク)
・結腸より合併症が多い。後遺症のリスクもある
(手術前後の流れ)
・人工肛門をつくるときは入院期間が数日延びる
・ステージ3の直腸がんは化学放射線療法も検討

Part5/複合治療で、進行・再発がんの治癒をめざす
(転移、再発時の治療法)
・ステージ4で多いのは肝臓への遠隔転移
・手術後の再発には集学的治療をおこなう
(メリット、デメリット)
・寛解、完治をめざせるが副作用も出やすい
(集学的治療/手術)
・局所再発の切除はときに大手術になる
・肝臓、肺の転移巣を手術でとり除く
(集学的治療/薬物治療)
・手術がむずかしいときは薬でがんを小さくする
・一次から五次治療まで薬の選択肢がある
・従来型の抗がん剤の特性、副作用を理解する
・抗がん剤の副作用と上手につきあう
・分子標的治療薬の効果と副作用を知る
(集学的治療/放射線治療)
・直腸がんの手術に放射線を組み合わせる
・脳や骨に転移したときは放射線で症状を軽減
(集学的治療/緩和ケア)
・痛みをとり除いてできるだけ快適に暮らす
(集学的治療の流れ)
・薬物治療も放射線も外来で受けられる
(代替療法)
・代替療法を試すならまず、主治医に相談を
 漢方薬/温熱療法/食事・栄養療法/免疫療法

Part6/治療中・治療後の日常生活を快適に
(日常生活の基本)
・無理をしなければもとの生活に戻れる
(食生活の注意点)
・手術後は1日4~5回に分けて栄養をとる
・献立選びで体調管理。食品で便の硬さを調整
(ストーマケア)
・ストーマ装具の交換、排泄物の処理に慣れる
・人工肛門があっても快適な暮らしを送れる
(排泄の悩み)
・直腸がんの術後半年は頻便、下痢が起きやすい
・便秘をほうっておくと腸閉塞のリスクが高まる
(排尿&性機能の悩み)
・神経の損傷で排尿機能が低下する

著者プロフィール

福長 洋介  (フクナガ ヨウスケ)  (監修

がん研有明病院 消化器外科 大腸外科副部長。1963年兵庫県生まれ。1987年、大阪市立大学医学部卒業後、同大第二外科入局。1994年より、大阪市立総合医療センター消化器外科勤務、大阪市立十三市民病院外科部長、社会福祉法人成長会ベルランド総合病院内視鏡外科部長を経て、2010年より現職。日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本大腸肛門病学会指導医。これまでの大腸がん手術件数は、延べ1500件以上におよぶ。腹腔鏡下における負担の少ない手術を中心に、再発をなくすために全力を尽くす。著書・共著書・編著書に『大腸がん』(主婦の友社)、『ベスト×ベストシリーズ 名医が語る最新・最良の治療 大腸がん』(法研)、『がん研スタイル 腹腔鏡下大腸切除術』(メジカルビュー社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。