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終の選択 田中 美穂(著/文) - 勁草書房
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終の選択 (ツイノセンタク) 終末期医療を考える (シュウマツキイリョウヲカンガエル)

医学
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発行:勁草書房
A5判
336ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-326-70101-8   COPY
ISBN 13
9784326701018   COPY
ISBN 10h
4-326-70101-3   COPY
ISBN 10
4326701013   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C1047  
1:教養 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年10月3日
最終更新日
2017年12月20日
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紹介

看取り、緩和ケア、安楽死、生命維持治療の中止……。終末期医療における日本の現状と課題を、より先進的な取り組みをしている諸外国の例を参考にわかりやすく解説。人生の最期をどこで過ごし、どんな医療を受けたいかといった希望を叶えるヒントも満載! 朝日新聞デジタルの医療・健康・介護サイト「アピタル」での連載に大幅加筆。

目次

はじめに

Ⅰ 人生の終わりにどんな医療を受けたいか

第一章 人生の終わりを考える
 1 日本の「終活」と英国のDying Matters
 2 希望の場所で死ねない
 3 Dying Matters連合の活動の背景と成果
 4 死のタブー視
 5 「死を語る」を考える

第二章 超高齢社会における胃ろう
 1 増え続ける高齢者
 2 胃ろうとは?
 3 データで考える「終末期の認知症患者と胃ろう」の問題
 4 胃ろう導入の実態とは──指針と政策
 5 納得できる治療選択のために

第三章 最期の医療を決める、伝える
 1 リビング・ウィルを持っている場合
 2 自分の代わりに家族に判断してほしい場合
 3 アドバンス・ケア・プランニングを経て決めたい場合
 4 事前の意思表示も身寄りもない場合
 5 日本でどのような議論が必要か

第四章 看取りのケア
 1 どこで死ねるのか──二〇二五年問題と「看取り難民」
 2 日本における看取り
 3 英国の看取りのケア
 4 LCPへの批判と終末期医療改善の動き
 5 英国からの学び──日本における「看取り難民」対応策

第五章 緩和ケア
 1 緩和ケアへの誤解
 2 緩和ケアとは何か
 3 緩和ケアの歴史
 4 日本における緩和ケアの現状
 5 子どもへの緩和ケア
 6 緩和ケアへの理解促進に向けて

Ⅱ 終の選択をめぐる現状と課題

第六章 死をめぐる患者の選択
 1 記事に見られる「安楽死」「尊厳死」「自殺幇助」
 2 安楽死とは?
 3 医師による自殺幇助とは?
 4 課題の整理
 5 積極的安楽死と医師自殺幇助、どう考えるか

第七章 積極的安楽死は是か非か
 1 積極的安楽死をめぐる事件
 2 医師による積極的安楽死①東海大病院事件
 3 医師による積極的安楽死②英国のコックス医師事件
 4 二つの事件から考える

第八章 自殺ツーリズム
 1 自殺幇助を望む人々
 2 自殺幇助をめぐるスイスの状況
 3 英国で問題となった裁判
 4 英国議会の動きと法案への賛否
 5 自殺幇助をめぐる各国の動き
 6 自殺幇助と日本の今後

第九章 生命維持治療の中止をめぐって
 1 生命維持治療とは何か
 2 川崎協同病院事件
 3 米国の取り組み
 4 英国では──ブランド事件
 5 事前指示の法制化をめぐる現状
 6 日英米の経験から考える

第一〇章 「尊厳死」法案を考える
 1 「尊厳死」法案提案の背景
 2 「尊厳死」法案のポイント
 3 「尊厳死」法案の課題
 4 アジア諸国の動向──台湾・韓国では
 5 法制化は必要か?

おわりに──日本の終末期医療への提言
あとがき

索引

著者プロフィール

田中 美穂  (タナカ ミホ)  (著/文

田中 美穂(たなか みほ)
1972年生まれ. 1991年女子学院高校卒業, 1995年早稲田大学卒業. 北海道新聞記者, 朝日新聞記者などを経て, 2012年東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻専門職学位課程修了. 日本医師会総合政策研究機構主任研究員.

児玉 聡  (コダマ サトシ)  (著/文

児玉 聡(こだま さとし)
1974年生まれ. 2002年京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学, 博士(文学, 2006年). 京都大学大学院文学研究科准教授. 著書に『功利と直観』(勁草書房), 『功利主義入門』(ちくま新書)ほか.

上記内容は本書刊行時のものです。