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出版者情報
介護する息子たち
男性性の死角とケアのジェンダー分析
発行:勁草書房
四六判
280ページ
定価
2,500円+税
- 書店発売日
- 2017年2月16日
- 登録日
- 2017年1月7日
- 最終更新日
- 2017年2月14日
書評掲載情報
2021-12-11 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 山田昌弘(中央大学教授) |
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紹介
同居家族介護における主介護者続柄割合は娘19.1%、嫁17.3%、息子16.3%。要介護高齢者への虐待加害者続柄割合は娘16.4%、嫁5.2%、息子40.3%。息子加害者の割合がかくも高いのはなぜか。「男性=暴力的」図式を退け、老親介護という、息子としてしか存在しえない場で彼らが経験する重圧と軋轢をジェンダーの視点から分析する。
目次
序章 息子という経験──なぜ息子介護を問うのか
第一章 息子介護の分析視角──ケアにおけるマネジメント、関係としてのケア
第二章 息子によるケア──親の老いの受けとめ方ときょうだい関係
第三章 介護する息子の語り方・語られ方──「説明可能にする実践」としてのジェンダー
第四章 介護を土俵とした「男らしさ」の競演──セルフヘルプ・グループの陥穽
第五章 「老母に手を上げてしまう息子」の構築──暴力の行使はいかにして自然化されているか
終章 息子介護研究が照らし出すもの──男性学は何を見落としてきたのか
あとがき
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。