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ジャーナリズムの道徳的ジレンマ 畑仲 哲雄(著/文) - 勁草書房
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ジャーナリズムの道徳的ジレンマ (ジャーナリズムノドウトクテキジレンマ)

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発行:勁草書房
A5判
256ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-326-60307-7   COPY
ISBN 13
9784326603077   COPY
ISBN 10h
4-326-60307-0   COPY
ISBN 10
4326603070   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年7月7日
最終更新日
2018年8月29日
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書評掲載情報

2018-11-25 読売新聞  朝刊
評者: 森健(ジャーナリスト)
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紹介

報道倫理のグレーゾーンに潜む20の難問。現場経験も豊富な研究者ならではの視点で再考する、ジャーナリズムの新しいケースブック。

ニュース報道やメディアに対する批判や不満は高まる一方。だが、議論の交通整理は十分ではない。「同僚が取材先でセクハラ被害に遭ったら」「被災地に殺到する取材陣を追い返すべきか」「被害者が匿名報道を望むとき」「取材謝礼を要求されたら」など、現実の取材現場で関係者を悩ませた難問を具体的なケースに沿って丁寧に検討する。

目次

ねらいと使い方 ジャーナリズム倫理を絶えず問いなおす

第1章 人命と報道
 CASE:001 最高の写真か、最低の撮影者か
 CASE:002 人質解放のために警察に協力すべきか
 CASE:003 原発事故が起きたら記者を退避させるべきか
 CASE:004 家族が戦場ジャーナリストになると言い出したら

第2章 報道による被害
 CASE:005 被災地に殺到する取材陣を追い返すべきか
 CASE:006 被害者が匿名報道を望むとき
 CASE:007 加害者家族を「世間」から守れるか
 CASE:008 企業倒産をどのタイミングで書く

第3章 取材相手との約束
 CASE:009 オフレコ取材で重大な事実が発覚したら
 CASE:010 記事の事前チェックを求められたら
 CASE:011 記者会見が有料化されたら
 CASE:012 取材謝礼を要求されたら

第4章 ルールブックの限界と課題
 CASE:013 ジャーナリストに社会運動ができるか
 CASE:014 NPOに紙面作りを任せてもいいか
 CASE:015 ネットの記事を削除してほしいと言われたら
 CASE:016 正社員の記者やディレクターに表現の自由はあるか

第5章 取材者の立場と属性
 CASE:017 同僚記者が取材先でセクハラ被害に遭ったら
 CASE:018 犯人が正当な主張を繰り広げたら
 CASE:019 宗主国の記者は植民地で取材できるか
 CASE:020 AIの指示に従って取材する是非

あとがき ジャーナリストの理想へ向けて
索引

■思考の道具箱■
傍観報道
番犬ジャーナリズム
共通善
危険地取材
臨時災害放送局
CPJ
自己責任
メディアスクラム
合理的な愚か者
サツ回り
犯罪被害者支援
熟議
被疑者と容疑者
世間
特ダネ
倒産法
コンプライアンス
知る権利
取材源の秘匿
2種類の記者クラブ
地位付与の機能
ゲラ
報道の定義とは?
小切手ジャーナリズム
記者会見
「ギャラ」
キャンペーン報道
アドボカシー
黄金律
NPO(非営利組織)
地域紙と地方紙
アクセス権と自己情報コントロール権
良心条項
記者座談会
ゲリラとテロリズム
ポストコロニアリズム
倫理規定
ロボット倫理
発生もの

著者プロフィール

畑仲 哲雄  (ハタナカ テツオ)  (著/文

畑仲 哲雄(はたなか てつお)

1961年大阪生まれ. 1985年関西大学法学部卒業後, 毎日新聞社入社, 1990年日経ホーム出版社『日経トレンディ』編集部に転職し, 1991年より2011年まで共同通信社勤務. 2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程に進学し, 2007年同課程修了, 2013年同大学院博士課程修了. 博士(社会情報学). 2013年より龍谷大学社会学部准教授. 専門はジャーナリズム研究. 主な単著に, 『地域ジャーナリズム:コミュニティとメディアを結びなおす』(勁草書房, 2014), 『新聞再生:コミュニティからの挑戦』(平凡社, 2008), 共著に照屋・萩野・中野編著『危機の時代と「知」の挑戦(上)』(論創社, 2018), 菊池・有賀・田上編著『政府の政治理論:思想と現実』(晃洋書房, 2017), 小林・菊池編著『コミュニタリアニズムのフロンティア』(勁草書房, 2012)など.

上記内容は本書刊行時のものです。